コインパーキング経営にかかる初期費用を徹底調査! 設備や管理方法別にリサーチ!
「コインパーキングの経営をはじめるときは、どれくらいの費用を用意すればいいの?」
「どんな設備なら初期費用が安く抑えられるの?」
コインパーキングの経営を検討している中で、必要になる費用がどれくらいなのかについては多くの人が抱える疑問でしょう。コインパーキング経営の初期費用は、どのようなシステムを取り入れるかによって異なります。設備や管理方法によって、かかる費用が変わってくるからです。
この記事では、コインパーキングの設備や管理方法別にみる初期費用の目安、アスファルト舗装の費用、ランニングコストについて詳しく解説していきます。
コインパーキング経営をはじめる際に役立つ情報なので、ぜひ最後まで読んで理解を深めてください。
コインパーキング経営の初期費用(設備別編)
コインパーキングの設備は3つのタイプに分けられます。この項目では、設備のタイプ別にかかる費用について解説します。設備の規模が異なる大まかな予算感を掴んでください。
ロック板タイプ
最もポピュラーなのがロック板タイプで、車が停車するとロック板が上がり、精算すると下がる仕組みのコインパーキングです。まず、ロック装置が必要になります。ロック装置には4つの種類があります。
・車体の下にフラップ板があるフラップ式
・車の前にロック板がある全面フラップ式
・プレートが上下する昇降式ロックプレート
・遮断機が車の前に降りるスイングロック
装置の費用は平均で1台あたり10~25万円です。これに、精算機約50万円~100万円に加えて施工費が50万円程度かかります。
ゲート式タイプ
ゲート式は、利用者が駐車券を受け取るとバーが上がり、駐車できるタイプのコインパーキングです。ゲートは出入口に1台ずつで2台あれば経営できます。利用者が多い場所では2台ずつで4台用意します。
ゲート式タイプはロック板タイプよりコストメリットが高いといえるでしょう。費用は1台あたり約60万円です。これに、精算機50~100万円、施工費50万円がかかります。
事前精算タイプ
事前精算タイプは、利用時間に応じて精算機でチケットを購入し、ダッシュボードに提示するという利用方法のコインパーキングです。巡回や防犯カメラで利用状況を確認します。
事前精算タイプで必要なのは、精算機のみです。約50~100万円の精算機を用意するだけで、あとは最低限の設備があれば経営をはじめることができます。
ただし、未払いの利用者を防止する策がないため、売り上げが上がらないこともあります。事前精算タイプは、監視がしやすい環境にある場合のみ選択するようにしましょう。
どのタイプにも必要な設備
どのタイプのコインパーキングを選んだとしても、看板、照明、ライン引き、車止めブロック、監視カメラなども合わせて必要になります。
費用は、看板+照明が約20万円、ライン引きが1台分約10,000円、車止めブロックが1台約4,000円監視カメラが約20,000円です。
最低限必要な設備の他に、センサーや衝突防止パイプなど、状況に応じて用意をするようにしましょう。
コインパーキング経営の初期費用(管理方法別編)
コインパーキング経営は、管理方法によっても費用が異なります。大きく分けて、自営か管理会社への委託かに分かれます。この項目では、それぞれの管理方法で初期費用はどれくらい違うのかについて解説します。
自営の場合の費用
自営でコインパーキングを経営する場合、必要な設備をすべて自己負担することになります。ですから、前の項目で紹介した設備費用の全額を支払う必要があります。
管理会社へ委託の費用
管理を専門業者へ委託する場合、一括借り上げ方式と管理委託方式の2種類があります。最も初期費用がかからないのが、一括借り上げ方式で土地貸しをする場合です。
土地の持ち主は更地のままで管理会社に貸し出すため、一切費用の負担がありません。舗装から必要な設備の用意まで、すべて管理会社が行ってくれます。ただし、その分収入が少なくなることは理解しておいてください。
一括借り上げで施設貸しをすることもできます。舗装をした状態で管理会社へ貸し出すので、収入は土地貸しの場合より高くなります。
管理委託方式では、管理のみを業者へ委託するため、必要な設備一式は土地所有者が負担します。ですから、初期費用は高くなりますが、収入もその分多く入ってきます。
初期費用と収入の関係を事前によく検討して、管理方法を検討してみてください。
コインパーキングのアスファルト舗装の費用
初期費用を抑えてコインパーキングの経営をはじめたい場合も、舗装工事をカットするわけにはいきません。耐久性が上がる上、駐車しやすいというメリットも期待できるからです。
一般的に、コインパーキングをはじめる際にはまず掘削工事をして平らな土地に整地をし、石を敷き詰めます。この状態でも駐車場としての利用は可能なのですが、アスファルトやコンクリートでの舗装をおすすめします。
費用は、掘削工事に処分代、砕石代を加えた整地が約1,200/㎡です。これに舗装の費用が加わると、アスファルトで4,500~5,000円/㎡、コンクリートで8,000~10,000円になります。
舗装をすると初期費用が上がってしまいますが、長い目で見ると長く使い続けることができるので、コインパーキングを経営するなら工事を行いましょう。
コインパーキングのランニングコスト
コインパーキングのランニングコストは、主に管理費と税金です。管理費には、集金や清掃などの人件費、電気代、セキュリティ費用、メンテナンス費用、通信料などがあります。
税金には、固定資産税、都市計画税、償却資産税、消費税などを支払う必要があります。コインパーキングでは、セキュリティ対策として警備会社と契約をする必要があります。
トラブル時にかかるレッカー代などの費用も、自営の場合は経営者が一時負担することになるので、いざという時のお金を用意しておきましょう。コインパーキングは、月極駐車場と比較してランニングコストがかかるといえます。
初期投資・運営費用