「所有している50坪の土地で駐車場を経営したいけど、何台くらい停められるの？」

「50坪の土地で駐車場を経営した場合、どれくらいの収入が得られるの？」

所有している50坪の土地の活用方法として駐車場経営を考えている人は、こんな疑問を抱えていませんか？

50坪の広さがあればさまざまな土地活用ができますが、初期費用を抑えて比較的短期間ではじめることができる駐車場を経営するのにも向いています。

この記事では、50坪の土地で駐車場を経営することによるメリット・デメリット、レイアウトの決め方、月極駐車場とコインパーキングの選び方について解説していきます。

ぜひ最後まで読んで、大切な50坪の土地の有効活用にお役立てください。

50坪の土地で駐車場を経営するメリットとデメリット

50坪の土地で駐車場を経営する場合、最大で10台は停めることができます。50坪は約165㎡という、ある程度広い土地だからです。

10台が満車になれば、それなりの収入を毎月得ることができるでしょう。駐車場は、初期投資の費用が抑えられる点が魅力です。必要であればアスファルトの舗装工事やフェンスの設置工事を行うことになりますが、アパートやマンション経営と比較すれば、格段に安い投資ですみます。

ただし、収入はそれほど多くはありません。土地の立地条件にもよりますが、例えば1ヶ月に1万円の賃料で月極駐車場を運営していた場合、満車でも10万円程度です。

さらに、建物を建てた場合とは異なり、固定資産税が減額されることがないので、プラスマイナスゼロになることも珍しくありません。

ですから、50坪の土地で駐車場を経営するメリットとデメリットを両方理解した上で、土地活用の方法を決めることをおすすめします。

50坪の土地では何台の車が駐車できるの？

駐車場で車を停めるスペースのことを「車室」といいます。この車室の大きさは、国土交通省によって長さ6.0m×幅2.5mと決められています。

また、駐車場内で車が通るスペースを「車路」といいますが、これは3.5〜5.5mと決められています。これらの規定は500㎡以上(約150坪)の土地の場合です。500㎡以下の土地の場合は適用されないので、50坪の土地の場合も充分経営が可能です。

とはいえ、車はそれなりの大きさがあるので、無理なく駐車できるようにしておく必要があります。平均的な車の大きさは、長さ　　4.5～5m、幅2～2.5m、車路幅4～5.5mです。

所有している土地の形状や、車室の長さ、車路の幅を調節して、トラブルがないようにレイアウトを考えるようにしましょう。

50坪の土地で効率的なレイアウトを実現する方法

駐車場を経営する際には、どのような配置で車を駐車してもらうかを決める必要があります。この配置によって、同じ土地でも利用率に影響があるので、慎重に決めましょう。

レイアウトの決め方の1つは、実際の土地の大きさを測定して、道路の位置や方角などをもとにする方法があります。その際、台数を優先するか停めやすさを優先するかによって、レイアウトが変わってきます。

縦列駐車で停めるようになると利用者の負担になり、スペースもより広く確保しなければならなくなるので、なるべく並列駐車ができるように配置をするようにしてください。

駐車場のレイアウトを決めるためのフリーソフトを利用して作成する方法もあります。ソフトを使えば、多少複雑なかたちの土地でもレイアウトがしやすいでしょう。

実際に車が動いた場合のイメージをシミュレーションすることができるのもソフトを利用するメリットです。ソフトの購入費用がかかりますが、

レイアウトを決める際のポイントとして、車の内輪差や軌道を考慮するのも大切なことです。書類上は問題がないレイアウトでも、実際に利用する際には無理のある配置になってしまうこともあります。

運転する人の目線になって、利用しやすいレイアウトを考えるように心がけてください。

50坪の土地では月極駐車場とコインパーキングのどちらが最適？

駐車場経営には、大きく分けて月極駐車場とコインパーキングがあります。コインパーキングは、駐車場運営会社に土地を貸して家賃収入を得る方法と、自ら設備投資を行って運営管理のみ委託する方法があります。

利用量によって収益が大きくなる可能性があるのがコインパーキングです。一方で月極駐車場は土地の価値以上の金額で貸し出すのが難しいことを理解しておいてください。というのも、安定収入が得られる分だけ収入として得られる金額が固定しているからです。

広告や宣伝活動によって利用者を集める必要があるのも、月極駐車場のマイナス面として理解しておきましょう。立地条件や駐車場を経営する目的によって、どちらの形式で運営をはじめるかを選択しましょう。

50坪の土地を駐車場として活用するのに適した条件

最も適しているのは駅前の土地です。沿線によって利用者数が変わりますが、駅前であれば長時間から短時間の利用が見込めます。

また、公共施設や商業施設などの近くも利用者が多く、向いている立地です。飲食店の近くなども、効率的に短時間の利用で多くの利用者を獲得できるでしょう。

住宅街は、コインパーキングも月極駐車場もどちらも向いています。駐車場は所有している土地全てではなく一部を使って運営することもできます。ですから、50坪の土地を分割して駐車場の経営と共に半分は違う方法で土地活用をすることもできるのです。

50坪の土地活用で駐車場経営を検討するなら専門家に相談するのがおすすめ

50坪の土地は、放置していてはあまりにももったいない価値のある広さの土地です。広さがあるので、支払う必要がある固定資産税もそれなりの金額が請求されるでしょう。

50坪あれば、いろいろな土地活用の選択肢から所有している土地の条件や経済状況に合わせて選ぶことが可能です。しかしながら、土地活用に不慣れな初心者が自分の土地に最適な活用方法を選択するのは難易度が高いといえるでしょう。

50坪もの土地がありながら、活用の仕方が合っていないことで将来的に大きな損失になってしまう可能性もあります。

ですから、経験豊富な専門家に相談した上で最適な活用方法を検討することをおすすめします。希望や現在の状況を詳しく伝えることで、最適なプランが提示されるはずです。まずは初めの一歩として、相談することからはじめてみましょう。