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看板の耐用年数はどれくらい?減価償却との関係は?

看板の耐用年数はどれくらい?減価償却との関係は?

看板には、国税庁が定めた耐用年数があるのをご存じですか?看板の種類によって異なる勘定科目を知らないと、会計処理で損をしてしまうことがあります。

この記事では、看板の資産区分によって違う耐用年数、減価償却と耐用年数の関係、耐久年数との違い、劣化する理由とメンテナンスの時期について解説します。

所有している土地に初めて野立て看板の運営を検討している人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

資産区分で異なる看板の耐用年数とは

看板の耐用年数は、設置方法によって違います。突き出し看板や袖看板のように建物に固定して設置する看板は、建物付属設備になります。金属製の看板は耐用年数18年、その他は10年です。

また、屋外に看板を設置する場合は構築物になります。野立て看板は構築物です。金属製の看板では20年、その他は10年です。

簡易的な立て看板や電飾看板などは器具及び備品に該当し、耐用年数は3年とされています。

ただし、この耐用年数とは、あくまで資産価値が滅却するまでの期間を国が定めた年数です。実際は、看板を定期的に検査して安全を確かめる必要があります。

看板の耐用年数と減価償却

減価償却とは、時間が経過すると劣化する固定資産を、分割して計算する会計処理方法のことです。看板は、時間の経過によって価値が減るので、減価償却の対象になります。

ですから、前の項目で紹介した耐用年数を元に経費として計上します。耐用年数は、経費を分割できる期間を品目ごとに定めたものです。

例えば、15万円かけて設置した野立て看板の減価償却を考えてみると、金属製の看板は20年なので、15万円÷20年=7,500円が経費になります。

これは、あくまで概算になりますので、詳細は国税庁のホームページなどを調べてみましょう。

看板の耐用年数と耐久年数の違い

耐久年数とは、看板を変えるべきタイミングまでの年数です。耐用年数は、減価償却で経費を分割できる期間を示しているもので、看板が使えなくなるまでの期間ではないことを理解しておいてください。

耐久年数は、屋内か屋外かで大きく異なります。色褪せや素材の劣化が見られたら、落下など重大な事故が起こる前にメンテナンスを行いましょう。

色褪せた看板は見た目も良くないので、イメージが悪くなります。劣化して寿命がくる前に対策を立ててください。

看板が劣化して耐用年数が短くなる要因

看板が劣化する要因は、大きく分けて3つあります。

1つは、経年による劣化です。長いあいだ設置した看板は、金属疲労を起こします。金属疲労とは、金属が繰り返し荷重を受けることによって破損することをいいます。特に、屋外では雨や日当たり、風によって劣化が早まるのです。

さらに、塗装が劣化することで腐食がはじまることも、劣化の要因です。一般的には、5年経つと白い粉が吹きだすチョーキング現象がみられるようになります。

できれば、この状態の時に塗り替えを行うなど対策を行うことで、長持ちします。5年を目安にして、保護塗料の塗り替えを行うと防水効果が期待できるでしょう。。

また、あってはならない劣化の要因として、設計段階でのミスがあります。施工不良によって設計図の通り作られていないため強度が弱くなってしまうのです。

業者選びは慎重に行い、費用だけでなく信頼できる会社に依頼するようにしてください。

そして、最も大きいのが自然環境による劣化です。雨や風、落雷、大雪など自然の力で腐食してしまうのです。

雨は、特に昨今増えてきたゲリラ豪雨のように集中的に雨が降った場合に劣化が進みます。酸性雨では、金属の酸化が進みます。

また、強風によって接合部が破損してしまう可能性もあります。海が近くにある場合は潮風でサビが発生することもあるでしょう。

雪が多い地域では、重みに耐えきれず破損してしまうこともあります。

このように、看板が劣化する理由は多岐に渡っています。日頃から細かく観察して対応していく必要があるでしょう。

看板を長持ちさせるメンテナンスの方法

苦労して看板を設置したら、できるだけ長く使い続けたいものです。そのためには、適切なメンテナンスを定期的に行う必要があるでしょう。

まず、塗装の必要性です。特に鉄や木を使った看板に有効です。塗装の際は、サビを落としてさび止め塗装を施し、さらに仕上げ塗装を行います。

2~3年ごとに塗装を繰り返すことによって、強度を維持できるでしょう。

また、清掃することも有効です。鉄製の看板は水滴やほこりを拭き取ってから、メッキがはがれないように錆び取りを行います。

ステンレスやアルミ製の看板は、軽く汚れを拭き取る程度で問題ありません。

小まめに手入れをすることによって、劣化を遅らせることにつながると言えるでしょう。

ここまでで紹介してきたように、看板の収入を申告する際には耐用年数をもとに減価償却費を計算して計上します。耐用年数はあくまで目安になる期間であり、実際に看板が劣化するまでの期間ではありません。日頃から注意して観察して、早めに対処できる体制を整えておきましょう。

当社では、これまでさまざまな看板設置に携わってきました。減価償却の計算に自信がない、メンテナンスの仕方が分からないなど、看板設置の際の不明点があればお気軽に当社までご相談ください

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