駐車場は自社経営が儲かる?新規事業でコインパーキングを選択するメリットを解説!
コインパーキング会社は今や全国で2000社におよび、大手不動産会社などがM&Aなどで次々に時間貸し駐車場業界に参入しています。コインパーキング経営は、駐車場運営会社に貸して転貸益や紹介料で儲けて終わるより、自社で運営したほうが確実にもうかります。
今回は、新規事業としてコインパーキング(時間貸し駐車場)経営への参入を検討している企業様に向けて、どのような企業が新規事業でコインパーキング業へ参入するのが向いているか。また、コインパーキング(時間貸し駐車場)経営を新規事業として開始するにあたってのメリット、注意点などを中心に解説していきたいと思います。
コインパーキング事業に新規参入しよう!
コインパーキング事業を始めるために準備したいこと
まず、初めにコインパーキング(時間貸し駐車場)経営に新規参入する時に準備したい*つのポイントを挙げていきたいと思います。
1.機械購入のルート確保
まずは、駐車場機器の仕入れに関してです。駐車場機器メーカーは有名なところだと①日本信号②アマノ③サニカ④DAITO、などがあります。直接取引できるかどうかもそうですがある程度適切な価格の仕入れルートを持っていないと、機械は駐車場経営をするのには必須なものですから、事前にルート開拓することが必要です。
2.協力会社のルート確保
駐車場経営は、自社でやろうとするとかなりのコスト高になってしまします。なので、ほとんどのコインパーキング運営会社は、下記のような作業などはほぼ外注しているというのが現状です。
駐車場機器の設置工事/アスファルト舗装などの外構工事/電源などのインフラ工事/など
◇月々で発生するもの
駐車場機器の保守メンテナンス/24時間365日の緊急警備・コールセンター/集金業務/駐車場内の簡易清掃/防犯カメラ/場内の設備補修/など
3.自社ブランドの確立
また、自社ブランドを立ち上げていくことも大事です。土地オーナー様も代替わりの時期で、ほとんどの土地オーナー様はインターネットで土地活用を検討しています。ブランド力やSEOなどのマーケティング能力が問われています。また、コインパーキングの入り口にある看板にもブランドは使用されます。「この看板見たことある」というのは出店に必ずプラスになります。
4.出店情報ルートの確保
コインパーキング(時間貸し駐車場)経営には、新規出店ルートも確保しなければいけません。不動産会社やプロパティマネジメント会社などの紹介者の存在や、ネット集客のルートなどを整えなければ効率が良い出店ができてきません。
コインパーキング事業の仕組みとは?
コインパーキング(時間貸し駐車場)経営の仕組みは、以前記事に残しておりますのでこちらを参照ください。
コインパーキング経営を始めるのに向いている企業
次に、コインパーキング(時間貸し駐車場)経営を始めるのに向いている企業を列挙していきます。
1.不動産会社(開発事業者)
やはり、土地の情報を持っているのは、新規参入においては大きなアドバンテージです。現に大手不動産会社がコインパーキング経営に多く参入していることからも明らかです。参入理由は単純に現事業とのシナジーがあるからです。例えば、開発事業者(ディベロッパーや地上げ事業者)であれば、開発までの間の遊休時期のコインパーキング(時間貸し駐車場)活用、開発種地の有効活用などが考えられます。
また、広告効果が大きいです。自社ブランドを展開=自社宣伝が可能、ということですので、コインパーキング(時間貸し駐車場)経営の管理地が増えることで、無料で各地で広告を出せるということになります。また、土地オーナー様へのアピールとして『土地の課題をトータルサポートできる』というのは非常に印象がいいです。
この点からも、不動産会社がコインパーキング(時間貸し駐車場)経営に新規参入することは有効であるといえます。
2.ハウスメーカー
次にハウスメーカーです。ハウスメーカーは、自社で管理会社を持っている場合がほとんどで、土地オーナー様との接点が豊富で長いです。なので、
という展開が可能です。また、土地オーナー様との新規の折衝前や折衝中にもコインパーキング(時間貸し駐車場)での活用を挟むことによって、見込み客の囲い込みをすることができます。
現在、ハウスメーカーがコインパーキング(時間貸し駐車場)経営を同一会社で行っているケースは、ほとんどないので組み合わせることで大きなシナジーを生むと思われます。
3.不動産管理系企業
不動産管理系の企業は、多くの土地オーナー様との長年の取引の実績があります。その情報と、土地オーナー様との関係性を生かすのにコインパーキング(時間貸し駐車場)経営はとても相性がいいです。
コインパーキング経営に新規参入する際の注意点
最後に、コインパーキング(時間貸し駐車場)経営に新規参入する際の注意点を解説いたします。もうすでに参入している企業担当者にも是非チェックしていただきたいです。
1.機器の仕入れ価格/ランニング費用は適切か?
先にも言及しましたが、機器販売から保守運営管理まで全てワンストップで請け負っているという企業に任せっきりになっている事業者は要注意です。全て中間マージンが発生しているため、無駄なコストが出ているケースがほとんどです。機器メーカーや協力会社も精査が必要です。
ここでの注意点は、コインパーキング(時間貸し駐車場)業界は新規参入企業に厳しいです。機器メーカーや協力会社も新規参入企業に対しては、かなり価格を載せてきます。なので、仕入れルートの確保が最重要になってきます。
2.駐車場で大事なのは「お客様に合った提案スキーム」「増収ノウハウ」
コインパーキング(時間貸し駐車場)経営で箇所数を増やすにあたり、新規参入企業が多く競合が増えてしまった現状で、土地オーナー様の信頼を得るには「お金」ではなく「お客様に合わせた提案スキーム」です。土地オーナー様個別にそれぞれの悩みがあります。そこに対応してこそ、実績を積み重ねることができます。
また、出店後の増収に関しても重要事項です。市場の変化に合わせ、設定料金を変化させていくことが必要です。コインパーキング(時間貸し駐車場)の売り上げは固定ではありません。無限に増収の可能性があります。
3.現状の事業とのシナジーはあるか?
既存の企業がコインパーキング(時間貸し駐車場)経営を効率に広げるにあたっては、やはり現事業とのシナジーは必要かと思います。先に言及した不動産系の会社をはじめ、商業施設やオフィスビルのプロパティマネジメント会社などもコインパーキング(時間貸し駐車場)経営とのシナジーは存在すると思います。
本件に共通するのは『駐車場は自社経営が儲かる』ということです。安易にコインパーキング運営会社に任せてしまうのは愚策と考えます。
4.優秀な営業マンよりもマーケティング戦略!
近年は、インターネット環境の普及やDX(デジタルトランスフォーメーション)などによって、ネットマーケティングでの集客が力を増してきています。優秀な営業マンを雇うコストをマーケティングコストに替えることによって、さらなる発展を期待できると思います。
駐車場経営の総合コンサルティングは1坪活用ナビ!
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狭小地での土地有効活用