レンタル農園とはどんなものかご存知でしょうか？

街中で「家庭菜園をやってみたい！」と思った時に、実際に畑として使えるのがレンタル農園です。

レンタル農園は、農業初心者であっても気軽に農作物を作ることができる簡易農業用施設です。

ただし、街中に住んでいると中々接点がないのがレンタル農園です。

では、一体どのようなものなのでしょうか。

今回は、レンタル農園とは何か・特徴・メリット・デメリットについてわかりやすくご紹介します。

①レンタル農園とは何か？

レンタル農園とは、農業初心者が農地を借りて農作物を作ることができる農園のことです。

レンタル農園は、別名「貸し農園」ともいいます。

➁レンタル農園の特徴

レンタル農園には、次の3つの特徴があります。

❶レンタル農園は一般的には、整備された市民農園のこと（民間もあるが数が少ない）

❷レンタル農園に使われている農地は、主に遊休地・耕作放棄地・荒廃農地などが利用されている

❸レンタル農園は、元々の農地以外にはビル屋上・公園・宅地などにも作られている

➂レンタル農園に使われている土地

レンタル農園にはどんな土地が使われているのでしょうか。

レンタル農園には、遊休農地・耕作放棄地・荒廃農地などが使われています。

こちらではそれぞれの農地の違いについてご紹介します。

また農地として利用がしやすい順番でご紹介します。

❶遊休農地

最も農地として利用しやすいのが遊休農地です。

遊休農地とは、将来的に耕作の予定がなく放置されている農地のことです。

少しでも耕作を行なっていると、遊休農地として扱われます。

❷耕作放棄地

遊休農地の次に農地として利用しやすいのが耕作放棄地です。

耕作放棄地とは、元々耕作していた土地で、1年以上作物が栽培されず、さらに今後将来持ち主が作物の栽培をする意思がない土地のことです。

簡単にいうと耕作放棄地は、やろうと思えば農作物の栽培がまだ可能な土地のことです。

基本的に遊休農地や耕作放棄地は、レンタル農園として利用がしやすい農地になります。

❸荒廃農地

レンタル農園としての難易度が高いのが荒廃農地です。

荒廃農地とは、元々は耕作していた土地で、現在は耕作されておらず、土地が荒廃しており、一般的な耕作では作物の栽培が客観的に不可能と判断されている土地のことです。

④レンタル農園のメリット

レンタル農園には、次の3つのメリットがあります。

❶使われていない土地を農園として再生できる

1つ目のメリットが「使われていない土地を農園として再生できる」ことです。

現在日本全国には、遊休農地・耕作放棄地・荒廃農地などがたくさんあります。

また、今後高齢者が農業を辞めていくことで、さらに増えることが予想されます。

レンタルして使うことで、農園として再生することができます。

❷農業や農地に興味を持つ人が増える

2つ目のメリットが「農業や農地に興味を持つ人が増える」ことです。

利用者がレンタル農園で、農作物を作り、農業の楽しみを肌で感じることで、農業や農地に興味を持ってくれます。

すると、遊休農地・耕作放棄地・荒廃農地問題にも関心を持ってくれ、これらを有効利用するために積極的にレンタル農園を使ってくれます

❸オーナーに農地のレンタル料金が入る

3つ目のメリットが「オーナーに農地のレンタル料金が入る」ことです。

もし遊休農地・耕作放棄地・荒廃農地のままであれば、土地のオーナーには固定資産税の支払いは毎年ありますが、収入は一切ありません。

使っていない土地をレンタル農園にすることで、オーナーにレンタル料金が入り生活が潤います。

⑤レンタル農園のデメリット

レンタル農園には次の3つのデメリットがあります。

❶現場で農業を教えてくれる人がいない

1つ目のデメリットが「現場で農業を教えてくれる人がいない」ことです。

ほとんどのレンタル農園利用者は、農業初心者ばかりです。

そのため農業を教える人が必要になります。

ところが一般的なレンタル農園には農業を教える人が常駐していません。

結果、自分たちで調べて農業をしなければなりません。

❷トイレや手洗い設備がないレンタル農園もある

2つ目のデメリットが「トイレや手洗い設備がないレンタル農園もある」ことです。

レンタル農園の中の一部は、民間のレンタル施設であり、トイレや手洗い設備があります。

ところが大半のレンタル農園は、予算がない市民貸し農園です。

そのためトイレや手洗い設備がないレンタル農園もあります。

❸農園の管理ができない

3つ目のデメリットが「農園の管理ができない」ことです。

実際、レンタル農園はかなり広い土地が使われています。

逆にあまりにも広過ぎて、利用者が使いきれていません。

そのため耕作放棄地みたいになっている場所もあり、雑草が生えているところもあります。

まとめ

今回は、レンタル農園とは何か・特徴・メリット・デメリットについてご紹介しました。

今回のポイントをまとめると次の通りです。

①レンタル農園とは、農業初心者が農地を借りて農作物を作ることができる農園のこと

➁レンタル農園の特徴は、レンタル農園は一般的には整備された市民農園のこと

➂レンタル農園に使われている土地には、遊休農地・耕作放棄地・荒廃農地などが使われている

④レンタル農園のメリットは、使われていない土地を農園として再生できること

⑤レンタル農園のデメリットは、現場で農業を教えてくれる人がいないこと