飲食店の二毛作ビジネス!特徴・メリット・デメリット!
飲食店の二毛作ビジネスとは、どんなものかご存じでしょうか?
「飲食店」と「二毛作」の2つは、通常は接点はありません。
ところが飲食店の中には、意外に多く二毛作をやっているお店があります。
基本的に二毛作ビジネスは、革新することが好きなチャレンジ精神が旺盛なお店がやります。
では、飲食店の二毛作ビジネスとは一体どんなものでしょうか。
今回は、飲食店の二毛作ビジネス・特徴・メリット・デメリットについてわかりやすくご紹介します。
①飲食店の二毛作ビジネスとは何か?
飲食店の二毛作ビジネスとは、1つの店舗内で、異なる2つのジャンルの業種を営業することです。
例えば昼はラーメン店で、夜にカレー屋を営業するようなイメージです。
ちなみに「二毛作(にもうさく)」とは、1つの畑や田んぼで、1年間の内で春から夏にかけては稲作、秋から冬にかけては小麦など、2つの異なる品種を栽培してそれぞれから収益をあげることをいいます。
➁飲食店の二毛作ビジネスの特徴
飲食店の二毛作ビジネスには、次の5つの特徴があります。
❶飲食店の二毛作ビジネスとは、通常は昼と夜など時間帯で区切って、2つの業種(ラーメン店、カレー屋など)を、1つの店舗内で営業すること
(ただし中には、2つの業種を1つの店舗内で曜日で分けている店舗もある)
❷飲食店の二毛作ビジネスは、オーナーが2つの業種とも同じケースとオーナーが2つの業種で違うケースの2種類がある
❸飲食店の二毛作ビジネスは、一般的には昼は定食屋などの食事専門店、夜は居酒屋やバーなどの飲酒専門店に分かれるケースが大半
❹飲食店の二毛作ビジネスは、既成の概念を変えたい、新しいことにチャレンジしたいお店のオーナーに多い
❺飲食店の二毛作ビジネスは、遊休地や駐車場地など賃料が安い土地を借りて、簡易的な建物を設置して、営業を始めるケースが多い
➂飲食店の二毛作ビジネスの例
こちらでは飲食店の二毛作ビジネスの例についてご紹介します。
❶昼間はラーメン店・夜はナイトバー
❷昼は定食屋・夜は居酒屋
❸昼はハンバーグ専門店・夜はカレー専門店
❹昼は喫茶店・夜はショットバー
❺昼は和食料理店・夜は創作料理店
❻昼は寿司屋・夜は割烹料理屋
❼昼はデザイン会社のオフィス・夜はクラブ
❽昼は洋食屋・夜は宅配弁当屋
❾昼はレギュラー商品、夜は限定商品
④飲食店の二毛作ビジネスの成功例
こちらでは飲食店の二毛作ビジネスの成功例についてご紹介します。
成功しているのは、株式会社プロントコーポレーションです。
店舗名は「PRONTO(プロント)」といい、全国にフランチャイズ展開をしています。
昼は低価格コーヒーショップ、夜はショットバーを営業しており、高収益を上げています。
また二毛作ビジネスで、30年も続けている老舗でもあります。
二毛作ビジネスは、上手に経営できれば、高収益で長く続けることができます。
⑤飲食店の二毛作ビジネスのメリット
飲食店の二毛作ビジネスには、次の3つのメリットがあります。
❶異なる客層を呼び込める
1つ目のメリットが「異なる客層を呼び込める」ことです。
2毛作ビジネスを行うと、昼と夜では全く違った客層を呼び込むことができます。
例えば1日中ラーメン屋だけしか営業してないと、ラーメンを食べたいお客さんしか来店してくれません。
ところが夜にカレー屋をやると、全く違った客層のお客さんが来てくれます。
これにより昼間やっているラーメン屋の認知度もあがります。
❷新しい業種にチャレンジできる
2つ目のメリットが「新しい業種にチャレンジできる」ことです。
二毛作ビジネスを行うと、これまでの業種以外にチャレンジでき、可能性を広げることができます。
例えば昼間、定食屋さんのみしかやってないと、マンネリ化してきます。
すると能力は比例して、だんだんと落ちていきます。
それに対し、1日の半分を全く新しいことをやっていると、今までとは全く違った発想を持つことができ、さらに成長することができます。
❸昼か夜のどちらか一方を貸して賃料を得られる
3つ目のメリットが「昼か夜のどちらか一方を貸して賃料を得られる」ことです。
二毛作ビジネスを行うと、例えば昼間は店舗のオーナー側の業種で利益をあげ、夜は別の人に店舗を貸して、賃料を得ることができます。
また店舗がオーナーの持ち物であれば、丸ごと収益になります。
⑥飲食店の二毛作ビジネスのデメリット
飲食店の二毛作ビジネスには、次の2つのデメリットがあります。
❶借り主の方はオリジナリティを出すのが難しい
1つ目のデメリットが「借り主の方はオリジナリティを出すのが難しい」ことです。
当然、店舗の外観内装は、店舗のオーナー側の業種用に作られています。
そのため借り主の方のお店は、店舗のイメージと合わないことがあります。
❷相性が悪い場合にはお互いコケる
2つ目のデメリットが「相性が悪い場合にはお互いコケる」ことです。
昼と夜のお互いの相性が良い場合には、相乗効果でお客をよび合います。
ところがあまりにも相性が悪いと、お互いの良さを潰しあい、結果お互いがコケてしまうこともあります。
まとめ
今回は、飲食店の二毛作ビジネス・特徴・メリット・デメリットについてご紹介しました。
今回のポイントをまとめると次の通りです。
①飲食店の二毛作ビジネスとは、1つの店舗内で、異なる2つのジャンルの業種を営業すること
➁飲食店の二毛作ビジネスの特徴は、通常は昼と夜など時間帯で区切って、2つの業種(ラーメン店、カレー屋など)を、1つの店舗内で営業すること
➂飲食店の二毛作ビジネスの例は、昼はハンバーグ専門店・夜はカレー専門店など
④株式会社プロントコーポレーションは、昼は低価格コーヒーショップ、夜はショットバーを営業して、高収益を上げており、飲食店の二毛作ビジネスで成功している
⑤飲食店の二毛作ビジネスのメリットは、昼か夜のどちらか一方を貸して賃料を得られること
⑥飲食店の二毛作ビジネスのデメリットは、相性が悪い場合にはお互いコケること
狭小地での土地有効活用