テイクアウト専門の鶏のから揚げ店?特徴・メリット・デメリット!
テイクアウト専門の鶏のから揚げ店がどんなものかご存知でしょうか?
これまで鶏のから揚げを店内で食べさせるお店や店内に作り置きを売っているスーパーはたくさんありました。
そんな中、テイクアウト需要の増加により、急拡大しているのが「テイクアウト専門の鶏のから揚げ店」です。
現在、時代のニーズにマッチした飲食店です。
では、テイクアウト専門の鶏のから揚げ店とは一体どんなものでしょうか。
今回は、テイクアウト専門の鶏のから揚げ店・特徴・メリット・デメリットについてわかりやすくご紹介します。
①テイクアウト専門の鶏のから揚げ店とは何か?
テイクアウト専門の鶏のから揚げ店とは、お客さんが商品を購入後、店外で食べること専門の鶏のから揚げ店のことです。
以前は店内で出来立ての鶏のから揚げを食べるか、スーパーなどの作り置きの惣菜の鶏のから揚げを食べるかのどちらかが一般的でした。
ところが現在は、第3の購入方法として、テイクアウトが選ばれるようになりました。
➁テイクアウト専門の鶏のから揚げ店の特徴
テイクアウト専門の鶏のから揚げ店には、次の6つの特徴があります。
❶テイクアウト専門の鶏のから揚げ店は、オペレーションが鶏肉をたれに漬け込み、衣をまぶし、揚げるだけなので、他の飲食店と比べるとラクにできる
❷テイクアウト専門の鶏のから揚げ店は、シンク、調理台、冷蔵庫、フライヤー、カウンターがあればできるので、約6坪程度あれば始めることができる
❸テイクアウト専門の鶏のから揚げ店は、居抜き物件でもそのまま開始できるので、他の飲食業からの参入がしやすい
❹一般的な鶏のから揚げ店であれば開業するためには最低100〜250万円が必要だが、テイクアウト専門の鶏のから揚げ店であれば、さらに安く開業できる(居抜きであれば安くできる)
❺一般的な鶏のから揚げ店やテイクアウト専門の鶏のから揚げ店を開業するには、通常「物件取得費用」「内外装工事費用」「厨房機器費用」の3つの費用がかかる(居抜きであれば安くできる)
❻テイクアウト専門の鶏のから揚げ店は、空き地や狭小地にプレハブを建てて営業しているお店も結構多い
※居抜きとは(飲食店を)すぐに開業できる内装外装の状態のことです。
➂テイクアウト専門の鶏のから揚げ店を始めるメリット
テイクアウト専門の鶏のから揚げ店を始めるメリットは次の3点です。
❶テイクアウト需要が高い
1つ目のメリットは「テイクアウト需要が高い」からです。
一時期、飲食店が店内での食事ができなくなった時期がありました。
するとテイクアウトの需要が発生しました。
しかも始めてみると、意外にも日本の生活スタイルにマッチし、現在でも、食事のスタイルの1つとして確立しました。
今後もテイクアウト需要がさらに高くなることが考えられます。
❷テイクアウトしたい料理第1位
2つ目のメリットが「テイクアウトしたい料理第1位」だからです。
ユーザーがテイクアウトしたい料理には、揚げ物や餃子などがあります。
実は20〜69歳の男女のアンケート結果では、鶏のから揚げが、最もテイクアウトしたい料理で第1位でした。
これからいえることは、テイクアウト専門の料理選びとして「鶏のから揚げ」はおすすめです。
❸揚げたてを買えるから
3つ目のメリットが「揚げたてを買えるから」です。
鶏のから揚げは、スーパーでも作り置きが安く売られています。
ところがスーパーでは、午前中の早い時間に作られているものが大半です。
そのため、乾燥していたり、味が落ちていたりします。
また、不特定多数の人を相手に作っているので、ありがたみがありません。
ところがテイクアウト専門の鶏のから揚げ店であれば、お客さまおひとりのために、その場で揚げてくれます。
よってお客さんは、揚げたてを買って帰ることができます。
揚げたてなのでホクホクで、ジューシーなからあげを食べることができます。
テイクアウト専門の鶏のから揚げ店を始めるデメリット
テイクアウト専門の鶏のから揚げ店を始めるデメリットは次の3点です。
❶競合が増えている
1つ目のデメリットが「競合が増えている」ことです。
実は現在「から揚げ市場」が活況です。
2019年は853億円でしたが、2020年には1053億円になり、1年で約1.23倍も売上が上がっています。
また、テイクアウト需要が高くなっており、これまでテイクアウトをしなかった店までも、テイクアウトを始めるようになり、競合が増えています。
❷売り単価が安いので、数を売る必要がある
2つ目のデメリットが「売り単価が安いので、数を売る必要がある」ことです。
材料である鶏(ブロイラー)のモモ肉の卸売り価格は、2021年は平均で1㎏あたり636円です。
1㎏で、モモ肉約4枚分になります。
また1枚から約5〜6個のから揚げがとれます。
ただし、売単価が安いので、数を売る必要があります。
❸許可や届出の必要がある
3つ目のデメリットが「許可や届出の必要がある」ことです。
鶏のから揚げ屋さんを始めるには、たくさんの許可や届出をだす必要があります。
こちらは、イートイン・テイクアウト両方の鶏のから揚げ屋さんに関係する許可や届出についてご紹介します。
1⃣食品衛生責任者
食品衛生責任者とは「飲食物を店舗で販売する時」に必要な資格です。
各店舗に1人の配置が必須になります。
2⃣飲食店営業許可
飲食店営業許可とは「店内で飲食をするため」に必要な許可です。
保健所からの承認が必要です。
3⃣防火管理者の選任
防火管理者の選任とは「建物内で火を扱い、店内の収容人員が30名以上を超える時」に専任する必要があります。
4⃣防火対象物使用開始届出書
防火対象物使用開始届出書とは、建物の一部をテナント使用する時に、消防署に届ける必要があります。
まとめ
今回は、テイクアウト専門の鶏のから揚げ店・特徴・メリット・デメリットについてご紹介しました。
今回のポイントをまとめると次の通りです。
①テイクアウト専門の鶏のから揚げ店とは、お客さんが商品を購入後、店外で食べること専門の鶏のから揚げ店のこと
➁テイクアウト専門の鶏のから揚げ店の特徴は、空き地や狭小地にプレハブを建てて営業しているお店も結構多いこと
➂テイクアウト専門の鶏のから揚げ店を始めるメリットは、テイクアウト需要が高いこと
④テイクアウト専門の鶏のから揚げ店を始めるデメリットは、競合が増えていること
狭小地での土地有効活用