もし空き地があれば「焼き芋屋」がおすすめですよ。

寒い季節の風物詩なのが焼き芋屋です。

以前は、軽トラに焼き釜を積んだ焼き芋屋さんが、軽妙なアナウンスで「石焼き芋〜♪」と客寄せをしていた懐かしい時代がありました。

焼き芋は、昭和の時代のおやつの1つでした。

ところで現在、焼き芋は空前のブームが起こっています。

では、焼き芋屋とは一体どんなものでしょうか。

今回は、空き地に焼き芋屋がおすすめ・特徴・メリット・デメリットについてわかりやすくご紹介します。

①焼き芋屋とは何か？

焼き芋屋とは、一般的には石を使って焼き釜で芋を焼き、お客さんに販売する商売です。

そのまま生芋を焼き釜に入れて焼くよりも、石焼にすることで、ゆっくり火が入り甘みの強い石焼き芋ができます。

➁焼き芋ブームの歴史

これまで日本では、4回の焼き芋ブームがありました。

❶1回目の焼き芋ブーム

そもそも日本に初めて焼き芋が登場したのは、江戸時代の頃です。

これが最初の焼き芋ブームです。

芋を焼いて食べると、甘くておいしいので当時の江戸では大人気になりました。

❷2回目の焼き芋ブーム

2回目は、明治時代から関東大震災にかけてです。

❸3回目の焼き芋ブーム

3回目は昭和40〜50年代にかけてです。

こちらに関しては、当時の映像や画像が残っています。

❹4回目の焼き芋ブーム

4回目は平成の終わりくらいから、現在にかけてです。

なので、現在は焼き芋屋を始めやすいタイミングにあります。

➂焼き芋屋の特徴とは？

焼き芋屋には、次の7つの特徴があります。

❶焼き芋屋の仕事内容は、基本的に芋を美味しく焼き、お客さんに売ること

❷焼き芋屋は一般的には秋冬限定の商売で、春夏は別業種に切り替える人がほとんど

❸焼き芋屋は本業にするよりも、副業としてが向いている

❹焼き芋屋は、人気店だと秋冬シーズンだけで600万円以上稼げる

❺焼き芋屋は究極の人気商売、売れる人と売れない人の差が激しい

❻焼き芋屋は、保健所の営業許可、消防署の許可、道路使用許可、調理師免許など、資格がなくても初心者でも始められる

❼焼き芋屋は、軽トラを使っての移動販売、または店舗や店舗の一角を借りての店頭販売の2つの方法で始めることができる

④焼き芋屋のメリット

焼き芋屋には次の3つのメリットがあります。

❶利益率が7〜8割以上ある

1つ目のメリットが「利益率が7〜8割以上ある」ことです。

ファミレスの利益率が0.5〜6%、ファストフードが1〜8%、一般的なレストランで5〜8%といわれています。

ところが焼き芋屋は、利益率が7〜8割以上あります。

その理由は、芋の仲介がスーパーでは売り物にならない規格外の生芋を、大量に安く、まとめて買うことから原価率が安くなるからです。

極端にいうと、1本10円くらいの生芋を、焼き芋にすることで300円くらいで売っているということです。

安い芋を見つけてくればくるほど、さらに利益率は高くなります。

❷作業は芋を焼くだけ

2つ目のメリットが「作業は芋を焼くだけ」です。

焼き芋屋さんは客商売ですが、作業は芋を焼くだけしかありません。

ラーメン屋のようにスープを数時間かけて作ったり、麺を自家製で製麺する必要がありません。

生芋を焼き窯に入れて、美味しく焼く技術だけあれば始められます。

❸1坪あれば始められる

3つ目のメリットが「1坪あれば始められる」ことです。

焼き芋屋さんは、究極のところ焼き窯さえ置ければどこでも始められます。

店舗でも、店舗の1角でも、軽トラでもどこでもOKです。

極端にいえば、使い道がないただの空き地（遊休地）を冬の間だけ、1坪1カ月5,000円（駐車場代程度）で借りられれば始めることができます。

空き地に簡易的なテントを張るか、軽トラを置ければOKです。

⑤焼き芋屋のデメリット

焼き芋屋には、次の3つのデメリットがあります。

❶生芋の値段が高くなること

1つ目のデメリットが「生芋の値段が高くなること」です。

焼き芋屋にとって、最大のデメリットは焼き芋の原料である生芋が高くなることです。

生芋が不作だったりすると、利益が大きく下がります。

❷春夏は売れなくなること

2つ目のデメリットは「春夏は売れなくなること」です。

焼き芋は、一般的には季節ものです。

寒ければ寒いほど売れますが、春夏のように温かくなると売れません。

❸最近はスーパー・コンビニで通年販売されるようになったこと

3つ目のデメリットが「最近はスーパー・コンビニで通年販売されるようになったこと」です。

焼き芋は、以前は秋冬限定でしたが、現在は春秋にも食べたい人が増えたので、スーパー・コンビニで通年販売されるようになりました。

そのため若干、スーパー・コンビニにお客さんをとられています。

まとめ

今回は、空き地に焼き芋屋がおすすめ・特徴・メリット・デメリットについてご紹介しました。

今回のポイントをまとめると次の通りです。

①焼き芋屋とは、一般的には石を使って焼き釜で芋を焼き、お客さんに販売する商売のこと

➁日本はこれまで4回の焼き芋ブームがあり、現在は4回目の焼き芋ブームである

➂焼き芋屋の特徴は、軽トラを使っての移動販売、または店舗や店舗の一角を借りての店頭販売の2つの方法で始めることができる

④焼き芋屋のメリットは、利益率が7〜8割以上あること

⑤焼き芋屋のデメリットは、生芋の値段が高くなること