狭小地こそ強み!1坪ショップとは・小ざさ・ミニヨン・銀座かずや!
狭小地といえば、狭い土地です。
一般的に狭小地はビジネスに向かない土地といわれています。
ところが日本各地には、狭小地よりもはるかに小さい「1坪ショップ」で年間3億円ほど売上げているお店があります。
では、なぜ1坪ショップでも大きく売上をあげることができるのでしょうか。
今回は 狭小地こそ強み・1坪ショップとは・小ざさ・ミニヨン・銀座かずや についてわかりやすくご紹介します。
〇1坪ショップとは何か?
1坪ショップとは一体どんなものでしょうか?
1坪ショップとは、タタミ2畳分の広さしかないマイクロショップのことです。
現在、国内には多くの1坪ショップが出店しています。
〇1坪ショップの特徴・メリット・デメリット
❶特徴 | ・屋外、屋外を問わない
・タタミ2畳分程度の広さ ・空きスペースでも可能 ・本店とは別に出店してテストマーケティングができる ・主にテイクアウト系の和菓子・スイーツ・パンなどがメイン ・商品のみを置いている ・人通りが多い場所とは限らない ・雑居ビルの一角も多い |
❷メリット | ・顧客ターゲットが絞れる
・限られたジャンルに特化できる ・1品、または2品のみでも営業が可能 ・行列をカンタンに作ることができる ・早い時間に「売切れ」を出すことで、商品の価値があがる ・資金を抑えた出店ができる ・1日限定、期間限定の出店ができる ・ワンオペが可能 ・短い営業時間でも可能 ・スタッフは少人数でよく、人件費が抑えられる ・店内の細かいところまで目が行き届く ・撤退の判断が早くできる ・大型店のように、たくさん集客する必要がない ・年商1000万円以内に抑えれば、消費税を払う必要がない ・休みがとりやすい ・テイクアウトにすることで、膨大な数をさばける ・製造は別でやることで大量生産が可能 |
❸デメリット | ・大がかりな設備が置けない
・イートインができない ・場所を探すのが難しい ・良い場所は人気があり、先にとられる |
〇吉祥寺・小ざさ
1つ目が「吉祥寺・小ざさ」です。
住所は東京都武蔵野市吉祥寺本町のダイヤ街にある1坪ショップです。
吉祥寺・小ざさは、羊羹(ようかん)と最中(もなか)の2品だけを扱う老舗純和菓子店です。
〇吉祥寺・小ざさのキャッチコピー・商品・ビジネスモデル
❶キャッチコピー | 吉祥寺・小ざさのキャッチコピーは以下の通りです。
・1坪2品で3億円! ・幻の羊羹 ・幻の最中 ・40年間行列が途絶えない店 ・世界最強のビジネス |
❷商品 | 商品は、羊羹と最中の2種類のみ。 |
❸ビジネスモデル | 吉祥寺・小ざさは、たった1坪の店舗で、最中と羊羹の2品のみの売上だけで、年商3億円を売り上げている。
〇吉祥寺・小ざさのビジネスモデル 吉祥寺・小ざさは、幻の羊羹は手作りにこだわり、1日限定150本しか作らない。 結果、幻の羊羹は午前中の早い時間に売り切れてしまう。 お客はわざわざ遠方から買いに来ているので、大量生産している最中を買って帰る。 吉祥寺・小ざさのビジネスモデルのポイントは、幻の羊羹を売り切れ必至の希少価値化することでブランドイメージを高め、大量生産している最中で90%以上の売上をあげている。 幻の羊羹と幻の最中は実際は別の場所で製造している。 また、店舗だけでなく、ネット販売にも力を入れている。 |
〇MIGNON
2つ目が「MIGNON(ミニヨン)」です。
MIGNON池袋店は、東京都池袋駅にある1坪ショップです。
MIGNONはミニクロワッサン専門店です。
本社は、北九州市にあるパン屋さんで、昭和23年創業のクラウン製パン。
〇MIGNONのキャッチコピー・商品・ビジネスモデル
❶キャッチコピー | MIGNONのキャッチコピーは以下の通りです。
・博多で24年間愛され続けているミニクロワッサン専門店 |
❷商品 | ・プレーン・チョコレート・アーモンド・さつまいも・めんたいこが入ったミニクロワッサン
・その他にアップルパイ・シフォンケーキ |
❸ビジネスモデル | 〇MIGNONのビジネスモデル
MIGNONは、創業以来ずっと手作業にこだわり、機械を使わずクロワッサン作りを行っている。 「手折り製法」で、クロワッサン生地を折り「外はサクッ!中はモチッ!」の2つの食感を再現することに成功。 他社にはマネできない「手折り製法」を武器に、東京都池袋駅に1坪ショップを開店、お客の評判を呼び、売り切れ状態が続いている。 |
〇銀座 かずや 1坪ショップ
3つ目が「銀座 かずや」です。
場所は、有楽町近くのビルの一角にある1坪ショップです。
銀座 かずやは、主に練り菓子を扱う純和菓子店になります。
元々ビルの管理室だった狭い空きスペースにオープンした筋金入りの1坪ショップです。
〇銀座 かずやのキャッチコピー・商品・ビジネスモデル
❶キャッチコピー | 銀座 かずやのキャッチコピーは以下の通りです。
・素材を生かす練り菓子店 ・予約が絶えないたった1坪の煉り菓子専門店 |
❷商品 | ・銀座 かずやの名物和菓子は「かずやの煉 抹茶」
抹茶、わらび粉、くず粉、きび砂糖、和三盆などの原料を、火にかけながらゆっくり時間をかけて練り上げて作る練り菓子 |
❸ビジネスモデル | 〇銀座 かずやのビジネスモデル
銀座 かずやは、店主自ら毎回一人で「かずやの煉」を手作りしている。 そのため、一日に販売できる数が限定されている。 「元々ビルの管理室だった1坪ショップ・独創的な練り菓子の独特の食感・一日限定数」の3つが、メディアで取り上げられたことからブレイクし、現在では1ヵ月予約待ちの人気店になる。 |
まとめ
今回は 狭小地こそ強み・1坪ショップとは・小ざさ・ミニヨン・銀座かずや についてご紹介しました。
今回のポイントをまとめると次の通りです。
〇吉祥寺・小ざさは、羊羹(ようかん)と最中(もなか)の2品だけを扱う1坪ショップ
〇MIGNONはミニクロワッサンを扱う1坪ショップ
〇銀座 かずやは、主に練り菓子を扱う1坪ショップ
狭小地での土地有効活用