不動産屋から見た価値が低い土地とは?狭小地・旗竿地・変形地!
不動産屋から見ると、どんな土地が価値が低いのでしょうか?
土地の中には、価値が低い土地があります。
中でも、狭小地・旗竿地・変形地の3つは特に価値が低い土地といわれています。
では、これらの土地は一体なぜ価値が低いのでしょうか。
今回は 不動産屋から見た価値が低い土地とは・狭小地・旗竿地・変形地 についてわかりやすくご紹介します。
〇不動産屋が狭小地・旗竿地・変形地など扱わない理由とは?
土地のオーナーがどんなに良い土地と思っても、不動産屋が扱わない土地があります。
それは狭小地・旗竿地・変形地などです。
理由は、不動産屋のお客さんが買いたがらないからです。
なぜなら不動産屋のお客さんとは、住宅用地が欲しい人たちだからです。
そのため、一般的には住宅用地に向かないといわれる狭小地・旗竿地・変形地などは不動産屋は扱いません。
次の章から、狭小地・旗竿地・変形地がどんな土地なのかについてご紹介します。
〇狭小地(きょうしょうち)とは?
狭小地とは一体どんな土地なのでしょうか?
狭小地とは、20坪(66㎡)以下の狭い土地のことです。
〇狭小地の特徴・メリット・デメリット・活用法
❶特徴 | ・一般的には20坪(66㎡)以下の土地のこと
・不動産屋的には、中々お客さんの買い手がいない土地 ・半端地・はした地・余り地・切り捨て地が多い ・周辺の土地相場よりも安い ・繁華街、住宅街の一角にポツンとある ・住居用としては地下室あり・3階建て以上が建てられることが多い ・一般的な不動産屋ではほとんど扱われない |
❷メリット | ・面積が小さいので、固定資産税・都市計画税が安く済む
・不動産登記の際に納める登録免許税額が安くて済む ・メンテナンスが少なく済む |
❸デメリット | ・いびつな形の土地が多い
・住居用地には向かない ・敷地面積、建築面積が制限よりも小さすぎると住宅ローンの対象外になる ・敷地に建物を建てる場合、狭すぎることから建築費用が割高になる ・敷地が狭すぎるので、重機が使いにくく工事に時間がかかる |
❹活用法 | 狭小地は狭いというデメリットがあります。
ただし場所的には繁華街、住宅街にあることが多いので「野建て看板」がおすすめです。 その理由は、車や人通りが多いと看板を見てくれるからです。 狭小地でも、人通りが多い場所にあると、高い広告設置価値があります。 |
※建物が建っていると、住宅特例により固定資産税が最大1/6・都市計画税が最大1/3に減税される。
※逆に建物を壊し、更地にすると減税特例の対象外になり、固定資産税が最大6倍・都市計画税が最大3倍に増税される。
〇旗竿地(はたざおち)とは?
旗竿地とは一体どんな土地なのでしょうか?
旗竿地とは、上から見ると旗を竿につけたような形をしている土地のことです。
〇旗竿地の特徴・メリット・デメリット・活用法
❶特徴 | ・細い通路の先にある奥の土地
・旗竿地だけでなく、旗竿敷地、路地状敷地、敷地延長などいろんな呼ばれ方がある ・旗竿地ができた理由は、奥の土地(旗)に、道路につながる通路(竿)を付け足したから ・具体的な形状は、道路からの出入り口が狭く、奥に敷地が広がっている形状 ・敷地の周りが建物に囲まれている環境が多い |
❷メリット | ・道路よりも敷地が奥にあることから、人の視線が気にならない
・道路から離れているので、車の騒音・排気ガスの悪影響がほとんどない ・住宅を建てると、住人は静かに暮らせる ・道路から遠く、飛び出しの心配がなく、子育てファミリーの住宅地に向いている ・通路を利用して、花壇・床面などのアプローチを効果的に演出することができる ・敷地の中に入ってくる人が少ない ・プライバシーの保護ができる ・住宅以外に倉庫などが向いている |
❸デメリット | ・日当たりが悪い
・風通しが悪い ・建物を建てる時、敷地が奥にあることから、重機などが使いにくく、手作業が増えることから建築費用は割高になる ・通路の幅が狭いと、車の出入りが難しい |
❹活用法 | 旗竿地は、一目につきにくい奥にあることから、トランクルーム・コンテナなどのユニット倉庫ビジネスが向いています。トランクルーム・コンテナであれば、人通り0でも全く影響がないのでおすすめです。 |
〇変形地(へんけいち)とは?
変形地とは一体どんな土地なのでしょうか?
変形地とは、変則的な形をしている土地のことです。
〇変形地の特徴・メリット・デメリット・活用法
❶特徴 | ・三角形、台形、五角形、極端に細長い土地、くの字型、旗竿地など多彩な形をしている
・傾斜地、高低差がある土地も含まれる |
❷メリット | ・敷地が広ければ問題なく住宅ローンに通る
・敷地の形が独特なので、個性的な建物を建てることに向いている ・土地が四角形でないので、隣と開口の位置が変わり、視線が合いにくい |
❸デメリット | ・ハウスメーカー製の住宅は、建物が規格外になることがあり建てられないことがある
・形が複雑だったり、高低差があり過ぎると建築費用が割高になることがある ・有効に使える面積が少ないことがある |
❹活用法 | 変形地の活用法は、バイク駐車場がおすすめです。
理由は、バイク駐車場は狭いスペースや変形地でも問題なく活用できるからです。車と違い、バイクは1台分のスペースが小さく済み、あらゆる変形地に対応することができます。 |
まとめ
今回は 不動産屋から見た価値が低い土地とは・狭小地・旗竿地・変形地 についてご紹介しました。
今回のポイントをまとめると次の通りです。
〇狭小地とは、20坪(66㎡)以下の狭い土地のこと
〇旗竿地とは、上から見ると旗を竿につけたような形をしている土地のこと
〇変形地とは、変則的な形をしている土地のこと
狭小地での土地有効活用