狭小地は住宅ローンが使えるのか?住宅ローン・狭小地の担保条件!
狭小地に住宅ローンは使えるのでしょうか?
都心部では、空いた土地が少ないことから狭小地住宅が建てられます。
そんな中、気になるのが狭小地と住宅ローンの関係です。
では、狭小地は住宅ローンの対象なのでしょうか。
今回は 狭小地は住宅ローンが使えるのか・住宅ローン・狭小地の担保条件 についてわかりやすくご紹介します。
〇狭小地とは?
狭小地とは一体どんなものでしょうか?
狭小地とは、文字通り狭い土地のことです。
一般的には20坪以下の土地のことをいいます。
〇住宅ローンとは何か?
住宅ローンとは一体どんなものでしょうか?
住宅ローンとは、個人が自ら住むための住居の購入資金を金融機関から融資を受けることです。
融資とは、お金を借りるという意味です。
〇住宅ローンのまとめ
❶特徴・条件 | ・本人が居住することが前提である
・1人1つの契約しかできない ・金利が安い(金利とはお金を借りる代金のこと) ・返済期間が最大35年間である ・物件の貸出ができない ・別荘・セカンドハウスは対象外 |
❷融資元 | ・普通銀行
・信託銀行 ・信用金庫 ・JAバンク ・労働金庫 ・ノンバンク(生命保険会社・信販会社・不動産担保融資) ・住宅金融支援機構 ・その他 |
❸金利タイプ | ・固定金利型(返済期間中の金利が最初から最後まで一定のローン)
・変動金利型(金利は低い、ただし返済期間中に金利が変更されるローン) ・固定期間選択型(一定期間の金利が2年・3年・5年・10年などで固定、その後変動金利か固定金利のどちらかを選べるローン) |
❹対象の不動産 | ・新築物件
・中古物件 ・一戸建て住宅 ・マンション ・土地(住宅を建てるためであればOK) |
❺年齢制限 | ・満20歳以上71歳未満で、最終返済の年齢が満81歳未満が対象 |
❻住宅ローンの種類 | ・金融機関系ローン(都市銀行・地方銀行・信託銀行などが提供)
・提携ローン(住宅メーカー・建設業者と提携関係にある金融機関が提供) ・社内融資(企業内の社員向け用に提供) フラット35(住宅金融支援機構が提供) 財形融資(企業内で財形貯蓄を1年以上継続している人に提供) 自治体住宅融資(居住地・勤務地の自治体が提供) |
〇狭小地に対する住宅ローンの審査
狭小地に対する住宅ローンの審査は厳しいのでしょうか、それともラクなのでしょうか?
狭小地に対する住宅ローンの審査は厳しい方です。
その理由は、狭小地が融資の担保としては、価値が低いからです。
担保とは、住宅ローンの返済が不可能になった時に、代わりに差し出す「保証品」のことです。
この場合「狭小地」自体が住宅ローンの担保になります。
〇狭小地が住宅ローンの担保としては厳しい理由
狭小地は主に次の理由で、住宅ローンの担保としては厳しく扱われます。
・敷地が小さい
・敷地が正方形・長方形のような定形ではない ・間口が小さい(間口とは建物や敷地の幅のこと) ・建築に関する制限が厳しい場所にある ・広い道路と面してない場合がある ・住居としては、環境が悪い場所にある ・担保として徴収しても、次の買い手が見つかりにくい |
このように狭小地は、金融機関から見た融資の担保としては価値が低いことから、融資の難易度が高い物件として扱われています。
〇面積からみた住宅ローンの担保の2つの条件
住宅ローンには、面積に関する担保の条件があります。
「土地の面積の下限」と「建物の面積の下限」の2つです。
それぞれご紹介します。
❶土地の面積の下限
土地の面積の下限とは、最低限必要な敷地面積のことです
条件を下回る敷地面積であれば、住宅ローンは通りません。
❷建物の面積の下限
建物の面積の下限とは、最低限必要な建物の総床面積の合計のことです。
条件を下回る建物面積であれば、住宅ローンは通りません。
狭小地は、敷地自体が小さく、建築工事がやりにくい場所にあることから「土地の面積の下限」か「建物の面積の下限」のどちらかに引っかかる場合があります。
〇住宅ローンの面積に関する各金融機関の条件の比較
こちらでは住宅ローンの面積に関する各金融機関の条件の比較についてそれぞれご紹介します。
〇各金融機関別の比較
銀行名 | 土地の面積の下限 | 建物の面積の下限 |
❶りそな銀行 | 40㎡以上 | なし |
❷みずほ銀行 | 40㎡以上 | なし |
❸住信SBIネット銀行 | 40㎡以上 | なし |
❹三井住友銀行 | なし | 60㎡以上 |
❺じぶん銀行 | 30㎡以上 | なし |
❻信用金庫 | 相談あり | 相談あり |
❼三菱UFJ銀行 | 40㎡以上 | なし |
❽フラット35 | なし | 70㎡以上 |
〇狭小地ビジネスとは?
狭小地は、住宅ローンが通りにくい土地です。
そのため中々、住宅を建てることができません。
もし、住宅ローンの難易度が高い場合には「狭小地ビジネス」をおすすめします。
狭小地ビジネスとは、狭い土地だからこそ有効活用ができるビジネスのことです。
例えば「コインパーキング」などであれば、意外に難易度が低く、気軽に始めることができます。
まとめ
今回は 狭小地は住宅ローンが使えるのか・住宅ローン・狭小地の担保条件 についてご紹介しました。
今回のポイントをまとめると次の通りです。
〇狭小地とは、20坪以下の土地のこと
〇住宅ローンとは、個人が自ら住むための住居の購入資金を金融機関から融資を受けること
〇住宅ローンのまとめ
❶特徴・条件
❷融資元
❸金利タイプ
❹対象の不動産
❺年齢制限
❻住宅ローンの種類
〇狭小地に対する住宅ローンの審査は厳しい
〇面積からみた住宅ローンの担保の2つの条件
❶土地の面積の下限
❷建物の面積の下限
〇住宅ローンの面積に関する各金融機関の条件の比較
〇狭小地ビジネス
狭小地での土地有効活用