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狭小地とは?特徴・発生した理由・最低敷地面積・狭小地住宅!

狭小地とは?特徴・発生した理由・最低敷地面積・狭小地住宅!

狭小地とはどんなものでしょうか?

狭小地というと、都心部の密集した住宅街や繁華街の中にポツンとあるイメージです。

一般的には非常に狭苦しく、住みにくいと思われています。

では、狭小地とは一体どんな土地なのでしょうか。

今回は 狭小地とは・特徴・発生した理由・最低敷地面積・狭小地住宅 についてわかりやすくご紹介します。

〇狭小地とは何か?

狭小地とは一体どんなものでしょうか?

狭小地とは、文字通り狭い土地のことです。

一般的には20坪以下の土地のことをいいます。

ただし不動産的には、悪い土地というイメージがあります。

その理由は、20坪以下だと不動産屋が売るのが難しい面積の土地だからです。

〇狭小地の特徴

狭小地には一体どんな特徴があるのでしょうか?

狭小地には次に特徴があります。

〇狭小地の特徴

❶一般的には20坪以下の土地のこと

❷不動産屋的には、売るのが困難な土地のこと

❸半端地・はした地・余り地・切り捨て地のように正規の土地ではないこと

❹住居として住むには狭すぎる土地のこと

❺一般的には周辺の土地の相場よりも、安く価格設定がされている

❻三角形・五角形・台形・旗竿形・くの字形など、変形地・不整形地が多い

❼地価の高い、都市部の一角にポツンとある

❽住居用としては3階建て以上の物件が建てられることが多い

❾一般的な不動産屋のサイトにはほとんどのらない

❿一般的には利用価値がない土地と思われている

〇狭小地が発生した理由

狭小地は一体どんな理由で発生したのでしょうか?

狭小地は主に次の理由で発生しました。

〇狭小地が発生した理由

❶不動産会社が元の土地をいくつかに分割し、買い手がつきやすい正方形や長方形の土地が先に売れてしまい狭小地だけが売れ残ったから

❷民間業者の土地開発に取り残されたから

❸行政の区画整理から外れたから

❹手付かずのまま、放置されていたから

❺相続時に土地分筆され、分筆を何度も繰り返すうちに、小さく、形が悪い土地だけが残ったから

※❺について

ただし現在では各自治体で「最低敷地面積の規定」ができたことで、狭小地が生まれるケースが登記上は少なくなっています。

〇最低敷地面積とは?

最低敷地面積とは一体何でしょうか?

最低敷地面積とは正式名称「敷地面積の最低限度」のことです。

意味は敷地に建物を建築するために、最低限必要な敷地面積を定めたものです。

目的は、敷地分割(分筆)によるミニ開発の抑制です。

敷地分割が活発化すると、必然的に小さな住宅が増え、密集していき日照・通風・防災面が悪化します。

また結果的に、使い道がない狭小地も増えていきます。

これらの点から、最低敷地面積が作られました。

〇最低敷地面積の例

最低敷地面積とはどれくらいの面積なのでしょうか?

次の表を参考にされてください。

〇最低敷地面積の例

区域 制限面積
❶市街化区域 100㎡
❷市街化調整区域 150㎡、
❸第一種低層住居専用地域 120㎡
❹第一種中高層住居専用地域 110㎡

ただし最低敷地面積は全国一律ではありません。

また決まってない自治体もあります。

基本的には、市区町村単位で決められています。

主に地区計画区域・用途地域の種類を根拠にして作られています。

仮に最低敷地面積が100㎡であれば、99㎡の敷地には建物を建てることができません。

また大阪市のように最低敷地面積の制限がない自治体もあります。

〇都心部では戸建て住宅の約20%が狭小地住宅

狭小地利用の1つが狭小地住宅です。

狭小地住宅は、東京23区などの都心部では多い傾向にあります。

理由は、次の通りです。

以前、東京23区で戸建て住宅の敷地面積に関する調査が行われました。

調査によると7,304件中、敷地面積が60㎡(約18坪)以下のものが1,556件あるという結果がでました。

割合でいうと、敷地面積約18坪以下の戸建て住宅は、約20%も占めているということです。

つまり都心部では、20坪以下の狭小地住宅が5棟に1棟も建っているということです。

一般的に不動産屋は、20坪以下の狭小地を敬遠して、価値を低く見積もっています。ところが実際は、かなりの戸建て住宅が建っているということです。

この結果から、住宅地としての狭小地の利用は高いといえます。

〇狭小地ビジネスの可能性

一般的に狭小地は売れないといわれています。

ところが実際に都心部では、狭小地住宅は非常に人気が高い物件です。

むしろ、中々売り手が見つからない状況です。

そんな中、住宅地としては売れにくい狭小地もあります。

一般的には「デッドスペース」といわれている土地です。

ところがデッドスペースであっても、売るのではなく、貸すのであれば、収益をあげることができます。

特に、自動販売機・コインパーキング・キッチンカー出店場所などがおすすめです。

まとめ

今回は 狭小地とは・特徴・発生した理由・最低敷地面積・狭小地住宅 についてご紹介しました。

今回のポイントをまとめると次の通りです。

〇狭小地とは一般的には20坪以下の土地のこと

〇狭小地の特徴の1つに、利用価値がない土地と思われている

〇狭小地が発生した理由の1つが、分筆を何度も繰り返し、小さく、形が悪い土地だけが残ったこと

〇最低限度面積とは、敷地に建物を建築するために、最低限必要な敷地面積を定めたもの

〇最低限度面積の規定がある地域では、制限面積に達していなと敷地に住宅を建てることができない

〇都心部では戸建て住宅の約20%が狭小地住宅

狭小地での土地有効活用

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