news-header

ゼロからはじめる人必見!コインパーキングの運用に関する基礎知識

ゼロからはじめる人必見!コインパーキングの運用に関する基礎知識

コインパーキングの経営をする際は、最低限知っておきたい基本的な知識があります。運営方法としては自営と一括借り上げの2種類があり、後者の場合は専門の運営会社に委託できますが、基礎知識を理解せずにはじめてしまうとトラブルに巻き込まれたり、損失が出てしまったりする可能性があるでしょう。

この記事では、ひと通り知っておきたいコインパーキングの運用に関する基礎知識を解説していきます。最後まで読んで、費用面から業務事例、種類、注意点までしっかり理解しましょう。

コインパーキングの運用でかかる初期費用とランニングコスト

コインパーキングの運用では、初期費用とランニングコストを理解しておく必要があります。それぞれどのようなことに費用がかかるのか、詳しく解説します。

<初期費用>

コインパーキングビジネスで初期にかかる費用としては、まず土地の整備費があります。コインパーキングとして利用できるように土地を整備するには、以下のような工事が必要です。

・整地

・アスファルト(コンクリート)舗装

・番号表記

・ロック板の設置

・ライン引き

・側壁や外構

平らではない土地は、掘削工事をした後で砕いた石を敷いて整えます。コインパーキングでは、舗装工事を行うのが一般的です。

アスファルト舗装にかかる費用は、目安として1平方メートルあたり4,000円~6,000円が相場です。コンクリートは強度が上がるためそれより少し高く8,000円~10,000円が目安です。

アスファルトはガソリンや軽油などを作る際に残る残留物で作ります。ですから、夏場には溶けてベタベタすることがあります。一方、コンクリートは無機質接着剤であるセメントに砂や水を混ぜたものになります。

それぞれの特徴を理解した上で、最適な方を選択してください。舗装工事は、いずれも耐用年数は7年くらいです。

また、利用客を誘導するための看板設置も必要です。例えば、コインパーキングでは次のような看板を設置します。

・突き出し看板(Pマーク)

・料金看板

・利用規約看板

・満空灯

特に、集客のための突き出し看板とトラブル回避のための料金看板、利用規約看板はわかりやすくて目立つものを製作して設置しましょう。費用は15~20万円が目安です。

そして、コインパーキングではさまざまな機械の設置も必須なので費用の概算を把握しておいてください。主に用意すべき設備は以下のようなものになります。

・精算機

・ロック板

・照明

・防犯カメラ

精算機は、新しいものを購入すると100万円程度が必要になりますが、中古ならその半額で手に入れられます。同様にロック板も新品は約25万円ですが、中古なら10万円程度で入手できるでしょう。

また、最新モデルで高性能のものを選択するとその分高額になるので、費用を抑えるならこだわりを持たずに最低限の機能を備えているものを選択しましょう。

しかしながら、防犯カメラは安いだけで選んでしまうと、性能が悪くていざというときに役立たないこともあります。ですから、それなりのカメラを選ぶことをおすすめします。

レンタルを利用する方法もあるので、安心して利用してもらえるコインパーキングにするためにも性能の良い防犯カメラを選びましょう。

<ランニングコスト>

コインパーキングのランニングコストは、運営管理にかかる費用と、各種税金です。運営管理では、以下のような費用が必要になります。

・人件費(清掃、集金、コールセンターなど)

・電気代

・設備のメンテナンス代

・通信費(防犯カメラで利用する場合)

・保険料

コインパーキングは、基本的に24時間365日営業するので、コールセンターの会社と提携して利用者からの問い合わせに対応しましょう。

数年に1度のメンテナンスも、怠ってしまうとトラブルに発展することがあります。予め、メンテナンスを行う年を決めておいて、費用を確保しておくようにするといいでしょう。

また、意外と忘れてしまいがちなのが税金です。コインパーキングビジネスを運営する際は、以下のような税金を支払う義務が生じます。

・固定資産税

・都市計画税

・償却資産税

・消費税

・所得税

・住民税

これらの税金は、確実に売り上げから差し引かれるものなので、支払えなくなることがないように予め想定しておきましょう。

コインパーキングの3つの種類

コインパーキングの種類は、大きく分けて3つのタイプがあります。

・ロック式(フラップ板式)

・ゲート式

・前払い式

まず、最も一般的なのがロック式です。1台ごとに設置されているフラップ板が上がることでロックされ、料金を支払うと下がる仕組みのおなじみのタイプです。

メリットは、不正利用を防ぐことができる点です。ただし、設置スペースが必要になることや、機械トラブルが起こる可能性があることはデメリットといえます。最近では、センサーで管理するためロック板がないコインパーキングも増えてきているので、選択肢に加えてもいいでしょう。

ゲート式は、商業施設などで利用することが多いタイプのコインパーキングです。入場時に発行された駐車券を出庫の際に清算機に入れると、料金が表示されるタイプのものです。

ゲート式にすると、精算機の他にもゲートや発券機を準備することになるので費用がかなりかかります。発券機のメンテナンスなども必要です。

前払い式は、精算機で先に精算を済ませ、発行された発行券をダッシュボードに置いておくというアナログなタイプのコインパーキングです。この場合、運営者は定期的に不正をしていないか見回る必要があります。

以上の3つのタイプの中で、どれが所有している土地でのコインパーキング経営に合っているか、予算を考慮しながら検討してみましょう。

コインパーキング運用の注意点

コインパーキングを運用するにあたって、注意しておくべき点をいくつか紹介します。

1つは、事前に所有している土地の周辺におけるニーズを、あらゆる角度から徹底的にリサーチするのを怠らないことです。月極駐車場ではなくコインパーキングで問題ないか、設定した料金は妥当か、周辺の道路の動線はどうなっているかなど細かく調べてみましょう。

リサーチをする際は、思い込みで決めつけずにきちんと仮説を立てて検証することで、リアルな利用者像が見えてきます。

2つめは、なるべく収益を低く見積もることです。コインパーキングは、月極駐車場と違ってコンスタントに一定の収入が得られるわけではありません。利用者が多ければそれだけ収益も増えるのですが、初めからあまり多くの収益を期待しないのがポイントです。

概ね、満車で得られる収入の8割程度を見積もっておけば、現実的な予測ができるでしょう。

3つめは、運営会社に頼り過ぎないことです。煩わしい業務をまとめて依頼できるのがメリットの運営会社ですが、選んだ業者によっては損害を被ることもあるかもしれません。必ず、自身の目でも定期的にチェックをしにいき、気づいた点は伝えるようにすることが大切です。

さて、ここまでの項目で紹介したように、コインパーキングの運用はリサーチをすることでニーズを把握してからはじめる必要になります。しかしながら、リサーチするといっても、初めての土地活用ではどのようにすれば正確なデータが得られるのか分からないという人も多いでしょう。

当社では、さまざまなコインパーキング運営のサポートを行ってきた実績がございます。ですから、収益を最大限に得られる土地活用のアドバイスが可能になります。

リサーチの結果、コインパーキングに向いていなかったとしても、ハッキリお伝えした上で詳しくアドバイスをさせていただきます。不安を感じているなら、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

狭小地での土地有効活用

トップに