コインパーキングの経営は、さまざまな土地活用の中でもハードルが低いといわれています。初期投資が安くて専門知識も不要だからです。

では、どれくらい儲かるのでしょうか？今回は、コインパーキングに投資するとどれくらい利益が出るかについて解説していきます。所有している土地を利用してコインパーキングへの投資を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

コインパーキングと月極駐車場の利回り

利回りとは、投資した金額の中で収益が占める割合のことです。コインパーキングも月極駐車場も、土地を所有している場合の利回りは約50％といわれています。

立地によってかなり幅がありますが、コインパーキングはリスクを抑えて土地を活用するのに適した投資だといえるでしょう。また、利回りの計算は年収からランニングコストを差し引いた金額で、土地の価格と初期費用を足したもので割り、100をかけて計算します。これが、実質の利回りになります。

例えば、年収1500万円のコインパーキングでランニングコストが250万円、初期費用が350万円かかったと仮定します。

1500万円‐250万円＝1250万円

1250万円÷350万円＝3.57

3.57×100＝357％

つまり、所有している土地であれば土地価格がゼロなので、利回りが高くなるのです。

コインパーキング投資で失敗しないポイント

コインパーキングの投資を成功させるためには、立地へのこだわりが大切です。立地が良ければ、労せず集客ができるからです。

良い条件の立地とは、例えば近隣で再開発があり多くの人が訪れる場所はねらい目です。長い目で見て、継続的な需要が見込めます。

駐停車禁止を厳しく取り締まっているエリアの近くも魅力です。観光地やショッピングセンターが近くにある場所はベストポジションといえるでしょう。このように、人が集まる場所の近くというのがコインパーキングに向いている立地といえます。

所有している土地の立地条件をよく検討して、投資を決めるようにしましょう。立地が良くても、相場からあまりにもかけ離れた料金設定では、稼働率が上がりません。利用者は近隣のコインパーキングと比較して決めることが多いので、周辺の相場に合わせるようにしてください。

コインパーキングの運営を開始したら、駐車履歴のデータを定期的に確認するのも失敗しないポイントです。利用が多い時間帯や曜日などからニーズを読み取って、利用者にメリットのある料金設定にすると稼働率がアップします。

コインパーキングの投資は、条件と工夫で成功に近づくことができる投資といえるでしょう。

コインパーキングの小口投資

昨今では、1口数万円から小口投資できるコインパーキングの投資が注目を集めています。

土地の所有者にもしっかりと売り上げの何割かが支払われ、出資者が初期設備に投資するという仕組みです。この仕組みでは、土地の所有者の利益は売り上げに応じて増加します。運営代行会社は、毎月一定額を土地所有者から受け取り、出資者への配当金や自社の利益とします。

新しいコインパーキング投資のかたちの1つとして、知っておきましょう。

駐車場経営の総合コンサルティングは１坪活用ナビ！

コインパーキングの経営は、自営の他、管理を委託する方法、土地を貸し出す方法の3つがあります。気を抜いていると失敗をする可能性があるので、事前にリスクを理解した上で慎重に運営を行うようにしましょう。

戦略をしっかり立てて、考えられるトラブルを未然に防ぐことで成功することができるでしょう。初心者でコインパーキングの経営に自信がない場合は、管理会社に委託するのが得策です。

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