「経営している駐車場に設置する自動販売機は、どんなものがいいの？」

「自動販売機はどれでも違いはないの？」

土地活用の一環で自動販売機の設置を検討する際、こんな疑問が浮かんだ人も少なくないでしょう。

自動販売機は、設置する場所に合ったものを選択することで、より利益を挙げることができます。利用者層を理解してニーズに応えることで、多くの人に購入してもらえるからです。

この記事では、自動販売機の種類や選び方のポイントについて紹介していきます。ぜひ最後まで読んで、土地活用の参考にしてください。

3つのタイプの自動販売機とは

普段気にせず利用している自動販売機ですが、実は大きく分けて3つのタイプがあります。自動販売機に並んでいる商品の内容や価格が異なるからです。

では、早速1つずつ紹介していきます。

飲料メーカー系自動販売機

最もよく見かけるのが、大手飲料メーカーの系列会社による自社の商品だけを陳列された自動販売機です。新商品をいち早く並べることができるといったメリットがあります。

販売価格は、原則として定価販売のみになります。導入する際は、近隣に同メーカーの自動販売機がないことなどの制約がある点に注意が必要です。

専業系自動販売機

専業オペレーターが運営する自動販売機です。専業オペレーターとは、商社のような位置づけでメーカーから商品を卸して販売している会社になります。

専業系は陳列するメーカーが限定されることはなく、人気商品を組み合わせて陳列されているのが特徴です。例えば、炭酸飲料に強いメーカーとお茶類に強いメーカーを組み合わせることで、幅広い層に利用してもらえる自動販売機になります。

自動販売機ビジネスのプロによるアドバイスをもらうこともできます。

激安系自動販売機

専業オペレーターが、メーカーとの交渉によって安く仕入れた商品を販売している自動販売機が激安系です。ですから、メーカーとの交渉によって割安で仕入れることが可能になります。

昨今では、専業オペレーターが独自のPB商品を開発していることもあります。

最新技術による自動販売機

自動販売機はさまざまなニーズに応えながら、サービスの種類もより豊富になりました。そんな中、次世代型の自動販売機も登場して話題を呼んでいます。

例えば、デジタルサイネージ自動販売機があります。これは、高機能な大型のタッチパネル液晶やカメラセンサーによって商品を購入する仕組みです。キャンペーンやエンターテイメントの1つとしてw代を集めています。

また、サブスクリプションサービス対応の自動販売機も登場しました。月額を支払うことで、特定の自動販売機に限りスマートフォンの専用アプリをかざすだけでドリンクが受け取れる仕組みです。

他にも、多言語に対応したAIがナビゲートしてくれる自動販売機や、災害時に無償でドリンクを提供してくれる自動販売などもあります。今後も、さらに多様な自動販売機の登場が期待されます。

自動販売機に並べる商品選びのポイント

飲料メーカー系、専業系、激安系の3つのタイプの中でどの自動販売機を設置するか決まったら、次は商品選びです。効果的な商品を並べることで、より販売数を伸ばすことができるからです。

例えば、できるだけフタが付いた容器の商品を選ぶと良いでしょう。しかしながら、500mlのペットボトルは自動販売機では売り上げの良い商品ではありません。人気商品であっても、自動販売機で売れ筋の商品とコンビニエンスストアでの売れ筋とは異なるからです。

自動販売機の主力は、やはり缶コーヒーです。コロナ禍でオフィス街での需要は減っていますが、依然としてよく売れています。逆に、果汁系のドリンクはあまり売れていないのが現状です。ですから、専業系にする場合、果汁系はできるだけ安価で仕入れて販売するのが得策でしょう。

さらに、設置する場所の環境によっても、並べる商品を変える必要があります。オフィス街にはコーヒーが売れ筋ですが、学生街ではお茶やスポーツドリンクなどが向いています。

近くにパチンコ屋がある場合は、1日に複数本を購入する利用者が多いので、激安系で薄利多売を検討するのも良いでしょう。

このように、設置する場所の利用者層や立地条件などを見極めて、効果的に利益を挙げられる自動販売機選びを心がけてください。