コインロッカー投資はどんな土地ならうまくいくの?はじめ方から成功しやすい立地条件まで解説
「使っていない駅前の狭小地にコインロッカーを設置してみたいけど儲かるの?」
「コインロッカーの投資は大変なの?」
このように、興味はあるけど詳しいことがよくわからなくて悩んでいる人も多いでしょう。
結論からいうと、コインロッカーの投資は人が集まる場所にある狭小地の土地活用に向いています。利用者が多い場所なら、狭小地でもローリスクでそれなりの利益を得ることができるからです。
この記事では、コインロッカー投資をはじめてみたい人のために、基本的な知識からメリット・デメリット、成功しやすい立地条件まで詳しく紹介します。ぜひ最後まで読んで、有効な土地活用にお役立てください。
知っておきたい!コインロッカー投資における3つの経営方式
コインロッカーを経営するためには、3つの経営方式から自分に合ったものを選ぶ必要があります。それぞれの経営方式でリスクとリターンが大きく異なるからです。
3つの経営方式とは、リース方式、フランチャイズ方式、個人経営方式です。この項目では、それぞれの経営方式について解説します。それぞれの経営方式のポイントをしっかり理解して、最適な経営方式を選択してください。
1.設置会社に委託するリース方式
リース方式は初期費用ゼロではじめることが可能です。コインロッカーの設置会社に土地を貸し出すことで、設置費用からメンテナンス、運営管理まで全て負担してもらえるからです。利用者からのクレームについても、すべて設置会社が請け負います。
利益は、売り上げの何割かが分配されます。電気を使用するコインロッカーの場合は、電気料金を負担する場合もあるので、契約時に確認しましょう。
極めてローリスクで土地活用ができるのがリース方式です。
2.代理店契約を結ぶフランチャイズ方式
土地がなくてもコインロッカー投資を行いたい人のための経営方式が、フランチャイズ方式です。コインロッカーの会社に契約金を払って加盟することによって、有効な土地探しもまかせることができるからです。フランチャイズ方式では、契約者とコインロッカー会社、土地所有者の3者が契約を結ぶことで成立します。
契約者は、契約金の他にも本体や設備費、設置場所の利用料などを負担する必要があります。設置後の清掃や管理、集金といった業務は契約したコインロッカーの会社が行います。土地所有者の業務は特にありませんが、土地の使用料として毎月売り上げの何割かが支払われます。
契約者の利益は、さらにコインロッカー会社へのマージンを差し引かれた残りになります。立地の良い土地の所有者としては、効率の良い不労所得になるでしょう。
3.すべて自分で行う個人経営方式
コインロッカーの売り上げを100%自分の利益として得られるのが、個人経営方式です。本体の購入から設置、設備の手配まですべて自分で行うからです。コインロッカー本体はそれほど高額ではなく、10~20万円くらいで購入することができます。また、清掃や管理なども個人ですべて行います。
時間と労力をかける余裕があり、適した立地の土地を所有しているのなら、向いている経営方式です。
コインロッカー投資ならではの4つのメリット
コインロッカーの投資には嬉しいメリットがいくつかあります。気軽にはじめて利益を得ることができる投資だからです。
この項目では、狭小地を利用してコインロッカー投資を行う利点を4つ挙げて解説します。早速確認していきましょう。
1.手間がほとんどかからない
メリットの1つめは、煩わしい手間をかけずに簡単にはじめることができる点です。特に、リース方式を選択すれば契約するだけで何もする必要がありません。
設置後の運営も、個人経営でなければ全て契約した会社が行ってくれます。仕事や趣味で忙しくて、時間がかけられない人に最適な土地活用といえるでしょう。
2.立地が良ければ収入が安定する
需要が見込める立地であれば、大幅に利用者が減ることがないのも魅力です。利用者が行きかう場所である以上、荷物が多くて困っている人が一定数いるからです。ですから、売り上げの変動に一喜一憂することなく、一定額の収入が期待できるのもメリットです。
3.初期費用を抑えられる
他の土地活用と比較して、初期費用が少ないのもメリットといえるでしょう。個人経営の場合は、本体や設置費などある程度の出費が必要ですが、数十万円の範囲で収まります。莫大な費用がかかるということはありません。
リース方式やフランチャイズ方式における土地の所有者であれば、初期費用はほぼゼロで運営費もかかりません。限りなくローリスクなのは、最大のメリットといえます。
4.簡単に設置場所を変えられる
コインロッカーが移動しやすいのも利点です。思っていたほどの利用率に達していない場合は、設置場所を変更することで回復することがあるからです。
コインロッカーの会社との契約している場合は、稼働率が低いと感じたことを相談することで検討してもらえます。個人経営であれば、しっかり検証して立地の良い場所を見つけましょう。
コインロッカー投資の注意点2つ
リスクが少なくて魅力的なコインロッカー投資ですが、デメリットもあります。この項目では、初めてコインロッカー投資を行う際の注意点を2つ挙げて紹介します。
気軽にはじめられる投資ではありますが、失敗してしまう可能性もゼロではありません。後悔しないためにも、事前に注意点を理解しておきましょう。
1.稼働率が低い場合は立地を再検証する
コインロッカーの稼働率は、設置をしてみなければ把握できないこともあります。人通りはあっても、まったく需要のない場所では1度も利用されないということもあるのです。
ですから、設置前に人の動きや利用者層などを詳細に把握することが欠かせません。また、周辺の環境が常に一定とは限りません。環境が変わると人の流れも大きく変化します。設置した後も、定期的に利用状況を検証することをおすすめします。
2.ロッカーの台数を最初から増やさない
個人経営では、絶対に儲かる場所だからと自信を持ってたくさんのロッカーを設置するのは危険です。利用者の様子を見ながら、需要に応じて少しずつ増やすのが賢明です。
ロッカーの数が多ければ、その分管理も大変になります。ですから、徐々に規模を広げていくように心がけてください。
コインロッカー投資が成功しやすい立地条件3つ
ここまで、コインロッカー投資について経営方式やメリット・デメリットを見てきましたが、残念ながらどんな土地にも当てはまる話ではありません。コインロッカーは、向いている土地とそうでない土地がはっきりしています。
住宅街や人通りがあまりない土地では、需要がほとんどないからです。コインロッカーを利用する目的は、荷物を一時保管して身軽になることです。こうした目的で利用する可能性がない場所では、役目を果たせません。
この項目では、成功しやすい立地条件を3つ挙げました。所有している土地が該当しているか、確認してみてください。
1.駅やバスターミナルが近い
最も利用者が多いのは駅です。利用者が多い駅に設置されたコインロッカーは、常にフル稼働しています。24時間稼働で無駄なく利用者を獲得することができるのも、駅が成功しやすい理由といえるでしょう。
駅と並んで、バスの利用者もコインロッカーをよく利用します。例えば、長距離バスのターミナルでは、大きな荷物を持っていることもよくあります。バスに乗る前の時間に食事などをする場合は、荷物をコインロッカーに預けることも多いはずです。
このように、さまざまなシーンで利用者が想定されるのが駅やバスターミナルなのです。ですから、駅やバスターミナルの近くに土地を所有しているなら、コインロッカーに空きがなかった利用者を獲得できるチャンスが多いといえるでしょう。
2.観光地や名所が近い
有名ではなくても、ほどほどに遠方から人が訪れるような観光地であれば利用者が見込めます。観光客は、普段より大きいバッグを持っている可能性が高いからです。観光を楽しむためには、大きい荷物が邪魔になります。
認識はなくても近くに観光地がある場合もありますので、細かく調べてみましょう。
3.にぎやかな繁華街の一角にある
商業施設があったりお店が立ち並ぶ商店街があったり、常に人の往来がある場所もねらい目です。たくさんの買い物をする人が一定数いるからです。ただし、車で訪れる人が多い場所もあるので、利用者の行動をしっかり把握する必要があるでしょう。
まとめ
コインロッカー投資は、初期投資が少なく気軽に始めることができる土地活用です。リース方式、フランチャイズ方式、個人経営方式から選ぶことができます。
人がよく利用する立地の土地を所有しているのであれば、手間をあまりかけずに安定した収入が得られる投資として、検討してみてはいかがでしょうか?
狭小地での土地有効活用