バイク駐車場の寸法に関する基本的な知識を解説!
バイク駐車場を経営するにあたって、基礎知識としてバイクの寸法がどれくらいなのかについて詳しく理解しておくことが必要です。というのも、駐車場の区割りなどを設定する際には大きさが分かっていないと後からトラブルの元になることがあるからです。
この記事では、バイクの寸法についてさまざまな角度から詳しく解説します。
バイクの基本的な区分
バイクは、道路交通法によって排気量の違いで車両区分が決められています。
・50cc以下=原動機付き自転車
・50cc~400cc=普通自動二輪車
・400cc以上=大型自動二輪車
また、寸法については一定の基準が設けられていませんが、大まかにいうと原動機付き自転車は長さ2~2.2m程度、それ以外は2.5m前後、大型バイクは2.6m程度になります。以前に比べて全体的に大きなサイズのバイクが人気を集めている傾向があります。
幅は、1.0~1.3m程度です。区割りを検討する際は、1台当たり幅1.5m×奥行き3mくらいのゆったりした大きさを確保しておくことをおすすめします。
バイクの寸法は、車と同様に全幅(車幅)、全長、全高で表します。
全幅は、ボディ部分の幅ではなくバイクの場合はハンドルの幅になります。車体の左右に出ている部分を測るからです。
全長は、車体を横から見たときに、前方の突き出た部分から後方の突き出た部分までの長さになります。一般的には、フロントタイヤからナンバープレートの先端かリヤフェンダーまでになります。全高は、車体の高さを表します。ミラーの高さが含まれずスクリーンは含まれます。
このように、バイクの寸法を測る際は基準が決まっているので、数値だけで大きさを判断するのは避けましょう。
50cc以下と以上で異なるバイク駐車場の種類
バイク駐車場の種類は、駐車場法や自転車法によって明確に決められています。結論からいうと、50cc以下の原動機付き自転車は駐輪場に駐車します。これは、自転車法(自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律)で定められています。
50cc以上の小型から大型のバイクは駐車場に停めましょう。これは、道路交通法で決められたルールです。バイク駐車場がない場合は、自動車用の駐車場に駐車しても問題ありません。原動機付き自転車は駐車場に停めることができないことを、覚えておきましょう。
ただし、昨今ではバイク人気から駐車できるスペースが不足している問題が各地で発生しており、125cc以下のバイクであれば駐輪場にも駐車可能にする動きがあります。そのため、都内を中心にバイクが駐車できるスペースが増加しています。
こうした自治体の動きからも、バイク駐車場のニーズが急速に増加していることがわかります。
バイク駐車場の区割りを決める際の注意点
バイク駐車場を経営する際に、区割りをどのように設定するかは非常に重要なポイントです。区割りを決める際は、この項目で紹介するような注意点を考慮しながら決める必要があります。
1つは、取り回しのスペースを充分に確保しておくことです。バイクを運転する際は、取り回しと呼ばれるエンジンがかかっていない状態でバイクを移動させる必要があります。これは、自動車にはないバイク特有の動作です。
駐車場の中においても、この取り回しをしてから運転をはじめるため、その分のスペースが必要になります。特に大型のバイクは重くてサイズも大きいため、取り回しに広いスペースが必要です。
女性が取り回しを行う際はふらついてしまうこともあるので、スペースが狭いと危険なこともあります。
また、取り回しのスペースが広くても、後ろ向きで出入り口まで移動しなければいけないようなつくりも問題があります。重たいバイクを手動で後ろ向きの状態によって移動させるのは危険が伴います。ろ向きで移動している間に他のバイクが入ってきて、接触してしまうこともあるでしょう。
ですから、ゆとりのあるスペースで前向きで発進できるようなつくりにすることが求められます。
2つめは、バイクが通れる通路を確保することです。バイクの幅から考えると1mあれば通れるのですが、人が横に立って押して歩くことを考えると2mは取っておいた方が安全です。
バイクは自動車と比べて車体が小さいのですが、エンジンがかかっていない状態のまま自転車のように押して歩く必要がある乗り物である点を理解しておきましょう。
自動車と同じ感覚で区割りを決めてしまうと、大きなトラブルを招く原因になってしまうことがあります。
バイクの寸法に関係なく駐車不可な事例
バイクは、寸法に関係なく駐車できないスペースもあります。参考までに理解しておきましょう。
まず、コインパーキングはバイクが駐車できません。タイムズや三井のリパークのホームページには、バイクの駐車が不可であることが明記されています。
理由は、バイクの寸法ではシステム上不正に入出庫できてしまうからです。駐車場経営において、コインパーキングと月極駐車場を併用して運営する際は、看板にバイクの駐車不可と謳うなどトラブルを避けるようにしてください。
コインパーキングの中でも、チケットを発券するタイプのパーキングメーター式の駐車場であればバイクも駐車可能です。
パーキングメーター式は、機械で日時や終了予定時刻が印字されたチケットを発券して車両に貼り付けて掲示する仕組みの駐車場です。短時間の利用が可能で、チケットに印字された時間を過ぎても移動しなければ駐車違反になってしまいます。パーキングメーターは主に公道に設置されており、料金は前払いになります。
利用する際は、場所によって指定時間が決まっている場合があるので注意しましょう。
バイク駐車場の経営には寸法などの基礎知識に加えて専門家のアドバイスも有効!
ここまでの記事でバイク駐車場経営に必要なバイクの寸法に関する基礎知識が理解できましたか?自動車とは異なる、バイクならではの注意点なども考慮する必要があることがわかりましたね。
所有している土地で初めてバイク駐車場を経営する場合、区割りの設定1つを取っても慎重に決めることが経営を成功させるために不可欠です。
ですから、大切な土地を活用する際は専門知識が豊富なプロに相談することをおすすめします。当社では、バイク駐車場をはじめさまざまな土地活用に関わってきました。これまでの豊富な経験から、それぞれの土地に合った適切なアドバイスができると自負しています。
バイク駐車場の経営で不安なことや疑問に感じることがあれば、ぜひ当社にご相談ください。経営の方法や利益を出すための方法など、丁寧にアドバイスいたします。
バイク駐車場をはじめたいけど不安で一歩が踏み出せずに躊躇しているなら、ぜひ一度当社にお話を聞かせてください。
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