狭小地を土地活用して副収入を得たいけど、利益が出るか不安という人も多いでしょう。狭小地でも、その土地に適した土地活用を行うことで収益化することが可能です。

この記事では、狭小地を土地活用するメリット・デメリットやおすすめの活用法、種類といった基礎知識から、注意点や収益化するためのポイントまで解説します。

所有している狭小地を最大限に活かせる土地活用で利益を得るために、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

狭小地を土地活用するメリット

狭小地を利用して土地活用することで、3つの利点が考えられます。

1つは、固定資産税や都市計画税が安くすむことです。というのも、土地活用によっては減税の対象にならない場合もあるため、広い土地では土地活用をした利益をそのまま税金として徴収されてしまう場合もあるのです。

狭小地は評価額が低いため、固定資産税の額もそれほど多くありません。これは大きなメリットといえるでしょう。

2つめは、狭小地でも立地条件がよい場合は効率よく収益を得ることが可能になります。小さい土地でもそれなりの収入があるので、初期投資を抑えつつ多くの利益を出すことができるのです。

初期投資を回収するのも、比較的短期間で実現できるでしょう。

3つめは、狭小地の特性を活かした土地活用を行うことで、注目を集めることができる点です。集客に費用をかけなくても、話題性があることによってSNSなどで拡散してもらえる可能性があります。

土地の周辺環境やニーズなどをよくリサーチした上で、目を引くような土地活用を検討してみるのもおすすめです。

以上が、狭小地ならではのメリット3つでした。

狭小地を活用するデメリット

狭小地であるがゆえのデメリットも3つあります。

1つは、収益が少ない点です。初期投資が少なくてすむことはメリットですが、その分収入も少額になります。初期投資は広い土地と比較すると少ないとはいえ、内容によってはそれなりの投資やランニングコストが必要な場合もあります。

そうしたときは回収するのもままならず、赤字になってしまうこともあるのです。

2つめは、活用方法が狭小地でも可能なものに限られてしまうことです。なるべく多くの収益を出すために、たくさんの人に利用してもらえる土地活用をしたいと思っても、物理的に無理な場合も多々あるのです。

3つめは、売却するのが難しい点です。ただし、狭小地であっても駅に近いなど立地条件がよいのであれば、問題なく買い手を見つけることができます。

そうではない場合は、狭小地の不利な条件がいろいろあることによって、敬遠されてしまいがちです。例えば、住宅ローンが組みにくいことがあります。

このように、メリットがある反面デメリットがあることも理解しておく必要があります。

狭小地の土地活用における注意点

狭小地を活用する際は、いくつか注意するポイントがあります。

1つめは、土地のかたちの特徴を理解した活用方法を選択することです。一般的な土地は、正方形や長方形です。最も活用しやすく汎用性のあるかたちといえるでしょう。駐車場にも最適です。

三角形の土地は、土地活用が難しいかたちです。多くの収入は期待できませんが、自動販売機や野立て看板の設置などが向いています。

L字型の土地を旗竿地といいますが、こちらは、住宅街やオフィス街に近い場所であれば駐車場やトランクルームなどに利用できます。

また、2つめの注意点としては、用途規制を事前に理解しておくことが挙げられます。所有している狭小地がある場所によって、さまざまな規制が設定されているので、土地活用の方法を決める前によく確認しておく必要があります。

土地の利用を定めた都市計画法では、全国の土地を以下の3つの区域に分けています。

・都市計画区域

・準都市計画区域

・都市計画区域外

この区域ごとに、規制内容が決まっています。特に、都市計画区域をさらに区分した市街化区域と市街化調整区域の中でも、後者は細かい規制があります。

市街化調整区域は、原則として建物を建てられません。ですから、所有している狭小地がこの区域内にあるようなら、アパートやマンションを建てて土地活用することが難しいといえます。

このように、まずはどの区域に該当するのかを調べてみることからはじめましょう。

また、土地活用の方法を決める際にはある程度の収益の見込みを計算して赤字になることなく運営することが可能なのか見通しをつけておくことが大切です。

計画通りにならないことも多いですが、最初に想定しておくことで軌道修正することもできます。行き当たりばったりの土地活用では、気づけば赤字続きで廃業を余儀なくされてしまうかもしれません。

長く続ける土地活用なのか、将来的には別の用途での使用を計画しながら暫定的に活用するのかについても決めておいてください。

以上が、狭小地で土地活用する際に理解しておきたい注意点でした。いずれも、土地活用に向けて動き出す前に確認することが重要です。失敗して損害を出してしまうことのないよう、しっかり検討しておいていください。

狭小地におすすめの土地活用法

それぞれの立地条件に応じて、狭小地だからこその活用方法があります。

例えば、繁華街や住宅街の狭小地なら、駐車場経営が向いています。住宅街で車の所有率が高い場所であれば、月極駐車場のニーズが期待できます。周辺にある月極駐車場の利用率が高いようであれば、利用者を集めるのは容易です。

都市部やマンションが多く立ち並ぶ場所であれば、バイクや自転車の駐輪場としてのニーズもあります。

一方、繁華街やオフィス街、観光地の近くの狭小地ならコインパーキングがいいでしょう。

駐車場経営は、収入が減額しても初期費用や手間をかけたくないようであれば土地を貸して専門業者に運営を委託する一括借り上げという方法もあります。

初めての土地活用で運営に不安がある場合は、検討してみてください。

主要道路沿いの狭小地なら、野立て看板が有効です。看板を設置するだけで、定期的に収入を得ることができます。可能なら、他の土地活用と合わせて看板を立てることで両方から収入が得られる場合もあります。

歩く人の往来がある狭小地であれば、自動販売機の需要もあります。こちらも、設置して毎月の電気代を支払えば収入が得られます。業者に委託すれば、運営をまかせることも可能です。

こちらも、駐車場に設置するなど他の土地活用と組み合わせることもできます。ただし、あまり利用されない場所の場合、電気代をまかなえないこともあるので充分検討する必要があります。

他にも、さまざまな土地活用の方法があります。当社では、これまで取り扱ってきたさまざまな事例を活かして、最適な土地活用の方法をご提案いたします。

所有している狭小地の可能性を最大限に引き出す土地活用で、安定した収入を得ませんか？ぜひ、お気軽にご相談ください。