諦めないで!田舎の土地活用の方法を徹底解説!
田舎の土地だからといって、土地活用を諦める必要はありません。田舎という立地を考慮した活用の仕方もあるからです。人口が多い場所と比較すれば、厳しい側面もあるでしょう。
しかしながら、ポイントを抑えて進めることで問題なく有効に土地活用することができます。この記事では、田舎の土地活用が難しい理由から、土地活用を推奨する理由、ポイント、おすすめの土地活用まで解説していきます。
田舎に土地を所有している人は、ぜひ最後まで読んで立地に合った活用方法の選択にお役立てください。
田舎の土地活用が難しい理由3つ
田舎での土地活用は、都会と同じように行うことは難しいでしょう。田舎ならではのさまざまな理由があるからです。この項目では、3つの理由を挙げて紹介していきます。
1つは、人口が少なくて需要が少ない点です。田舎の土地は都会と比較すると安いため、都会と同様の土地活用の方法に魅力を感じないのです。ですから、売却や寄付をするなどして手放してしまう人が多いのが現状です。
2つめは、土地の造成が高額になることです。造成といのは、整地をして活用できる状態にすることをいいます。田舎の土地は、広大な雑木林や丘といったそのままでは使えない土地が多い傾向にあります。
ですから、大規模な工事をして平らな土地にする必要があるのです。広い敷地の場合、かなりの費用がかかるので活用を諦めてしまう理由にもなっています。
3つめは、厳しい規制に縛られている難しさです。田舎の土地は、環境を保護するために法律を定めていることがよくあります。例えば、開発を抑制するための市街化調整区域です。市街化調整区域では、建物を建てることができません。ですから、土地活用がかなり限定されてしまうのです。
他にも、農地法や宅地造成等規制法といったさまざまな法律で規制されていることがよくあります。所有している田舎の土地に最適な活用方法を見つけたとしても、法律に抵触してしまう場合は進めることができません。
事前によく調べてから進めるようにしましょう。
それでも田舎で土地活用をした方がいい理由3つ
田舎の土地は活用が難しいことがわかりましたが、活用せず放置してしまえばデメリットしかありません。難しくても活用した方がいい理由は3つあります。
まず、地域の活性化に役立てることができることが挙げられます。賃貸住宅を建てたり、大手のチェーン店に貸し出したりといった土地活用を試みることで人が集まるようになり、経済が活性化します。
これまでなかった店舗ができることで、地域住民の利便性向上につなげることもできるでしょう。ですから、田舎の土地をうまく活用することで、自分だけでなく周辺に住む人たちにも良い効果が生まれることを理解しておいてください。
2つめは、固定資産税の補填が可能になる点です。それほど多くない収益であったとしても、放置しているだけで数十万円の固定資産税を支払うのであれば、土地活用を行った収益を利用した方が有効です。
プラスにしようとするのではなく、プラスマイナスゼロにするくらいのモチベーションであれば、気軽に土地活用をはじめることができるでしょう。
3つめは、相続税対策になる点です。土地にかかる相続税は、建物を建てたり、建物を貸したりすると評価額が2~4割下がります。ですから、相続税額もかなり抑えることができるのです。
小規模宅地等の特例が適用されれば、評価額は最大で8割下がるので、条件に当てはまるか確認してみましょう。
以上が、難しい田舎の土地であっても土地活用を検討したい理由になります。前向きに考えてみましょう。
田舎ならではのおすすめの土地活用6つ
田舎という立地を利用することでうまくいきやすい土地活用の方法もいくつかあります。この項目では、6つの田舎向け土地活用について解説していきます。
いずれも、ある程度広い敷地を使って行う土地活用になります。贅沢な広い土地の所有が可能な田舎で、有効な土地活用を行いましょう。
太陽光発電
広い土地を所有しているのであれば、太陽光発電のソーラーパネルを設置して、電力会社に電気を販売する土地活用が可能です。田舎の土地は高い建物が少なく、影になって思うように発電が進まないということもほとんどないでしょう。
政府も再生可能エネルギーの拡大に力を入れているため、固定価格買い取り制度を設けています。昨今では、買取価格が安くなっている傾向にあるのですが、設置費用も下がっています。ですから、利回りはかわらず一定の利益を得ることは可能です。
また、補助金制度を利用することもできます。自治体によって金額は異なりますが、ソーラーパネルを設置する費用の一部を負担してもらえます。
設置場所周辺の草むしりなどの管理は必要ですが、それほど頻繁にメンテナンスを行わなくても問題ありません。ランニングコストもかからないので、初期投資としてソーラーパネルを設置してしまえば、あとは不労所得として一定額を受け取るだけで土地活用が成立するのが特徴です。
老人ホーム
高齢化が進む中、老人ホームや介護施設の不足が深刻化していきており、需要のある土地活用の1つといえます。こちらも政府が介入しており、新築で開業する場合は最大135万円、リフォームで最大180万円の補助金制度もあります。
固定資産税や不動産取得税の減税などのメリットもあります。土地活用では、建物を建てて介護事業者に貸し出す一棟貸しが一般的です。
丸ごと貸し出すことで管理をする必要もなく、一定の収入を得ることができる点で魅力的です。経営が悪化してしまうと収入がなくなってしまうリスクもありますが、中長期的に考えた田舎の土地活用の方法としては、魅力があるといえるでしょう。
資材置き場
広い土地で整備をすることなく、貸し出すだけで収入を得られるのが資材置き場として貸し出す方法です。初期費用はほとんどかからないことが多いでしょう。
ただし、賃料の相場はそれほど高くありません。ローリスクローリターンの土地活用だということを理解しておいてください。
多くの利益を求めなければ、準備をする必要もなく土地の管理もまかせることができる点で、検討してみてもいいでしょう。
戸建て賃貸住宅
田舎であれば、思いきって一軒まるごと賃貸住宅として貸し出すという土地活用も可能です。空き家になってしまっている建物があれば、リフォームするなどして貸し出すことで、田舎暮らしに憧れる人などからの需要が期待できます。
家賃はアパートやマンションより高額な請求をすることができますが、空室の期間ができてしまうと収入がゼロになってしまうといったリスクもあります。
また、一戸建てのメンテナンスはそれなりに費用がかかるので、収入と管理にかかる費用のバランスを考えて、利益が出るようであれば検討してみてください。
トランクルーム
広い土地があればトランクルームを運営するのも1つの方法です。コンテナを用意すれば、あとは維持費をかける必要がありません。利用者を集めることができれば、一定の収入が見込めます。
立地や日当たり、周辺環境に左右されることもなく、土地のかたちが問題になることもありません。すぐに運営をはじめることができ、万が一うまくいかなくても転用がしやすいのもメリットといえるでしょう。
ただし、収益化できるようになるまで時間がかかる場合があり、周知させるためには工夫が必要です。セキュリティ対策の必要があり、トラブルに巻き込まれるリスクも頭に入れておきましょう。
昨今では、需要が多くなっている傾向にあり、注目の土地活用の方法です。
駐車場
駐車場は、都心部でも需要が高い土地活用ですが、田舎でも立地によっては需要があります。周辺に観光地があったり、住宅地の近くであったりすれば収益化しやすい土地活用になるでしょう。
駅に近い場所であれば、月極駐車場を経営するのも良いでしょう。周辺環境をリサーチしてみて、需要があるようであれば考えてみてください。
以上、田舎の土地の活用アイデアを紹介しました。しかしながら、所有している土地をどう活用するかを決めるのは難しいでしょう。
土地活用のプロなら、立地や周辺環境や社会の動向などから、的確な活用方法を丁寧にアドバイスします。田舎の土地を持て余していて、どう活用したらいいのか決めかねているなら、ぜひ一度当社へご相談ください。
狭小地以外の土地有効活用