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自動販売機を設置すると利益はどれくらいあるの?基礎知識から成功するためのコツまで解説

自動販売機を設置すると利益はどれくらいあるの?基礎知識から成功するためのコツまで解説

「所有している土地の敷地内に自動販売機を設置したいけど、ほんとに儲かるの?」

「自動販売機で利益を得るための仕組みがよくわからない」

といった疑問でモヤモヤしていませんか?ズバリ、自動販売機を設置することで、狭い土地でも一定額の収入を得ることができます。ですから、狭小地でもはじめることができる自動販売機の設置は、有効な土地活用の1つといえます。

今回は、自動販売機を設置してみたい人のために、基本的な知識からメリット・デメリット、成功するためのコツについて詳しく解説していきます。

昨今では、さまざまな種類の自動販売機が登場していますが、この記事では特に飲料水の自動販売機について取り上げます。ぜひ最後まで読んで、有効な土地活用にお役立てください。

知っておきたい!自動販売機設置の基本2つ

持て余している狭小地に自動販売機の設置を検討する前に、基本的な知識を知っておく必要があります。収入が得られるビジネスになるからです。わずかでも収入がある以上は、基礎知識を理解しておきましょう。

この項目では、設置方法や仕組み、設置までの流れについて解説していきます。では、早速確認していきましょう。

1.自動販売機の設置方法は業者への委託と個人経営の2種類がある

自動販売機を設置方法は、2種類から選択することになります。1つは、業者に土地を貸すだけのフルオペレーション型です。自動販売機を設置する業者とは、飲料メーカーまたは専業オペレーターです。

こうした業者に管理をすべて委託するため、設置した土地の所有者は労せず販売手数料を受け取ることができます。自動販売機の管理業務には、商品・釣銭の補充や清掃をはじめ、売上管理、機械のメンテナンス、トラブル処理などがあります。電気の使用料は土地の所有者負担です。

一方、土地の所有者が個人で自動販売機の管理を行うセミオペレーション型もあります。自動販売機の手配から、商品の仕入れといったすべての管理業務を個人で行うことになります。フルオペレーションより利益が多い反面、さまざまなリスクがあることも理解しておきましょう。

どちらを選択するかについては、収入と労力を比べてメリットを感じる方を選ぶようにしてください。

 

2.自動販売機の設置方法によって利益に差がある

自動販売機での収入は、フルオペレーション型とセミオペレーション型で異なります。フルオペレーション型は、業者から販売手数料分の収入が振り込まれる仕組みです。

販売手数料は売り上げの20~30%が相場になっています。売上より算出された販売手数料から電気代を差し引いた金額が収入になります。ですから、1ヶ月にかかる電気料金が損益分岐点です。電気料金は、一般的には2,000~3,000円といわれています。

例えば、販売手数料が25%の会社で130円の飲料水の自動販売機を設置した場合で考えてみましょう。1ヶ月で150本売れたら、19,500円の25%=4,875円で電気代が3,000円だとすると、1,875円の利益になります。

また、セミオペレーション型では自動販売機の機械の購入費またはリース料と電気代を差し引いた金額が収入です。例えば、リース料を5,000円として考えてみます。

130円の飲料水が150本売れた場合、19,500円からリース料5,000円+電気代3,000円を差し引いた、11,500円が収入になります。

このように、フルオペレーション型とセミオペレーション型では、労力の違いの分だけ利益に差があるのです。

自動販売機設置による4つのメリット

自動販売機を設置には、さまざまなメリットがあります。この項目では、主な4つを挙げて解説します。利点を理解して、自動販売機の設置を前向きに検討してみましょう。

1.狭小地でも無理なく設置できる

自動販売機の設置は、最小スペースでできる土地活用といえるでしょう。機械を置くことができる100×70cm程度のスペースがあれば、設置可能だからです。自動販売機は、土地の広さより立地条件が重要です。

ですから、学校や企業、商業施設など人通りが多い場所であれば、狭小地であっても有効活用できるでしょう。

2.照明が防犯対策になる

自動販売機は、犯罪抑制の役割も果たしてくれます。夜も照明によって明るいままだからです。明るく照らされている自動販売機は、窃盗やいたずらを予防する効果もあります。

3.別の事業との相乗効果が期待できる

経営している店舗がある場合、自動販売機を設置することによって集客につながることも期待できます。お店の認知効果もあるでしょう。

ローリスクではじめられる自動販売機の設置は、新規顧客来店のきっかけづくりとしても有効です。

4.災害時にも役立つ

緊急時のライフラインを確保するためにも、自動販売機が役立ちます。機械によっては、電光掲示板に災害情報が流れるものもあります。災害発生時に停電をしていてもWi-Fi接続によって非常時の通信インフラとして利用できる機械にも注目しましょう。

利益を得るだけでなく、災害対策に活用できるのも自動販売機のメリットです。

自動販売機設置による2つのデメリット

自動販売機の設置は、いいことばかりではありません。メリットとデメリットは表裏一体ともいえます。後悔することがないよう、予めデメリットについても頭に入れておいてください。

1.汚れてしまうことがある

デメリットで考えられるのが空き缶のゴミ問題です。残念ながらモラルがある利用者ばかりではないのが現状だからです。

オペレーション型では契約した業者がきれいにしてくれます。セミオペレーション型の場合は、こまめに掃除をするなど気をつける必要があるでしょう。

2.うるさくなる場合がある

自動販売機の設置が原因の騒音もデメリットの1つです。補充時の音や購入者の話し声など、自動販売機が原因で気になる音が発生するからです。

特に、住宅がある場所への設置は配慮する必要があるでしょう。オフィス街や商店街など、常ににぎやかな場所では問題ありません。

周囲への配慮を充分行う必要があることは、設置場所によってデメリットになります。

自動販売機設置ビジネスを成功させるコツ3つ

メリットやデメリットも理解して自動販売機の設置を決めたら、なるべく利益を出したいですよね?もともと、自動販売機設置ビジネスは大きな利益を得られるものではありません。

しかしながら、ポイントを抑えてはじめることで、利益を増やすことができるでしょう。この項目では、自動販売機設置ビジネスが成功するためのポイントについて、3つ紹介します。

ぜひ参考にして、嬉しい副収入を増やしてください。

1.利用者層に合った商品選びをする

どのビジネスにも共通することですが、消費者ニーズに応えることが成功への第一歩です。欲しい商品が売られていなければ、立地が良くても売り上げが増えることはないからです。

例えば、学校が近くにある場所への設置であれば、部活帰りの学生の利用が多いことが考えられます。ですから、スポーツドリンクやお茶などが好まれるでしょう。オフィス街の近くなら、仕事中に飲むコーヒーやお茶がよく売れると考えられます。

このように、設置場所から利用者の層を分析して商品を決めることが大切です。

2.近くの自動販売機と差別化を図る

設置を考えている土地周辺のリサーチで重要なのは、利用者層だけではありません。周りにある自動販売機の数と内容もしっかり調べましょう。ニーズに合っているからといって、他の自動販売機と同じようなものを設置しても、利用者の取り合いで売上アップにはつながりません。

機能を充実させる、他にはないレアな商品も取り入れる、限定セール品を用意するといったような、他と違う工夫をするのも売り上げを増やす方法の1つです。

3.定期的にメンテナンスを行う

メンテナンスを怠らないことも、安定した売り上げをキープするのに重要です。利用者は購入機会に目的が達成できなかった場合、次回から利用しなくなる傾向にあるからです。「故障中」の自動販売機は、再び買いにくる利用者の数を大幅に減少させることになってしまいます。

自動販売機の破損や劣化は、遅かれ早かれ避けられません。ですから、日頃からきちんと手入れをして、いつでも安心して購入できる自動販売機にしておくことが大切です。メンテナンスに手間をかけるのが難しい場合は、フルオペレーションを利用するのが得策です。

 

まとめ

自動販売機の設置は、小さいスペースで一定の収入を得ることができる土地活用です。

労力をかけずにわずかでも収入を得たい人には、業者に委託するフルオペレーション型が向いています。自分で自動販売機ビジネスのすべてを運営して、利益をたくさん得たい人にはセミオペレーション型が適しているでしょう。

立地や差別化、メンテナンスに気をつけることで、わずかな土地から利益を得られるのが自動販売機の設置による土地活用です。

狭小地での土地有効活用

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